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2025-08-12

バリューブックス年表|本と人をつないだ 17年間【2007年〜2024年】

 

バリューブックスは今年2025年7月6日で創業18年になりました。

今回は、創業年である2007年から2024年までの歩みをまとめました。

 

「すべての人に本を読める環境をつくる」というミッションを掲げ、本の買取と販売、さらに、さまざまなプロジェクトを通して、これまで本と人をつないできました。

 

この17年間で、どんな本を、どんな形で、どんな人に届けてきたのか。

わたしたちのサービスや、それを取り巻くプロジェクトの軌跡を、年表形式でご紹介します。

 

 

その前に、これまでの成長の足跡を数字から少しだけ振り返ってみます。

 

バリューブックスの成長と現在地

 

バリューブックスは、1期目には12人でスタートした小さな会社でしたが、ピーク時には400人を超えるスタッフが在籍するまでに成長しました。

現在は、業務の効率化や組織の見直しを経て、約300人の体制へとシフトしています。

そんな中でも、第17期(2023年7月〜2024年6月)には、過去最高となる「36億2,100万円」の売上を達成しました。

 

 

ここからは、わたしたちがこれまでに立ち上げてきたサービスやプロジェクトを、年表でご紹介します。

バリューブックスがどんなふうに本と人をつないできたのか。その歩みを、できごとと一緒にたどってみてください。

 

15周年の時に制作した「本の循環」をイメージしたイラスト

 

2007年

 

下之条倉庫オープン

7月:東京都杉並区にて創業。買取サイト「VALLUE BOOKS」スタート。初代代表取締役は中村大樹。

 

2008年

 

秋和倉庫オープン

 

 

2009年

 

8 月: 買取エンターテイメントサイト「Vaboo」スタート

   本の寄贈プロジェクト「ブックギフト」スタート

 

 

2010年

 

5 月:認定NPO法人育て上げネット様と古本寄付プロジェクト第一号「キフボン」をスタート

   NPO法人侍学園との共同店舗「BOOK & CAFE ことば屋」オープン(のちに「コトバヤ」として独立)

10 月:東京大学と「大学古本寄付プロジェクト」スタート

 

 

2011年

 

8 月: 東日本大震災・被災地支援事業「Books For Japan 本で出来る被災地支援」スタート

 

2012年

 

岡倉庫オープン

3 月:本で寄付する「チャリボン」スタート。

5 月: 陸前高田市立図書館の再建をめざす「陸前高田市立図書館ゆめプロジェクト」スタート

10月:書店卸スタート

 

 

2013年

 

2 月: 酒蔵の街を本とお酒で巡るブックイベント「くらもと古本市」スタート(現在は終了)

 

2014年

 

4 月:「チャリボン」を通じた寄付総額が1億円を超え、本による寄付として日本最大級の事業に 

6 月: 本を通して街をつなげるプロジェクト「コトバコ」スタート(現在は終了)

9月:上田市マーケットイベント「Loppis」スタート

 

 

2015年

 

1 月: 初の実店舗「 Books & Cafe NABO」オープン

 

 

2016年

 

上田原倉庫オープン

 

 

2017年

 

1 月:本で街を応援する店舗型寄付プロジェクト「FURE FURE BOOKS」スタート(現在は終了)

5 月:これからの図書館を考える実験の場として「Library lab.」オープン

7 月: 買取サイト「VALLUE BOOKS」を「会員制古本買取サイト」にリニューアル

   移動式本屋プロジェクト「ブックバス」運用スタート

11 月:古本販売額の一部を版元に還元する「VALUE BOOKS ECOSYSTEM」運用スタート

 

 

2018年

 

1月:多摩少年院に書籍提供スタート(現在は4施設へ)。

2月:「ブックバス」東北ツアー開催。

5月:「納品書のウラ書き」スタート。

6月:スターバックスとの地域限定プロジェクト「Book Meets Smile」実施。

 

 

7月:「おためし査定」導入、買取サイトの送料有料化、ロゴリニューアル。

8月:古本アウトレットストア「バリューブックス・ラボ」オープン(Library lab.は閉館)

「西日本豪雨災害 支援活動」を実施

10月:「Library of the Year 2018」優秀賞を受賞

ドキュメンタリー「BOOKBUSは本を届ける旅に出る」制作

 

2019年

 

4月:わざわざの姉妹店「問tou」オープン、バリューブックスが選書する本3,000冊を展開

5月:「本屋B&B」でバリューブックスの古本展開スタート

    長野県立図書館と連携協定締結。

8月:「こどもほんや」開催

 

 

8月:TBSラジオ「文化系トークラジオ Life」スポンサーに

9月:「Books & Cafe NABO」 閉店

10月:「チャリボン」サイトリニューアル。台風19号被災地支援

「本棚スキャン」導入

 

 

2020年

 

2月:「丸山珈琲ハルニレテラス店」でバリューブックスが選書した古本1,000冊展開スタート

3月:​「本屋未満」オープン(実店舗の再始動)

7月:​MUJI BOOKS と取り組む「古紙になるはずだった本」スタート

9月:「グローバルワークキャナルシティ博多」(株式会社アダストリア)でバリューブックスが選書した古本1,000冊展開スタート

11月:自社販売スタート

   実店舗での本の買取スタート

12月:「問tou」と「丸山珈琲ハルニレテラス店」で買取コラボキャンペーンを実施

 

 

2021年

 

7月:中村大樹から清水健介へ、代表取締役の交代

    ​バリューブックス出版スタート 

7月:「ディスクユニオン」で買取コラボキャンペーンを実施 

8月:本のアンバサダー契約スタート

10月:​本だったノート発売

11月:​「本屋未満」から「本と茶 NABO」として再オープン 

 

 

2022年

 

10月:下北線路街で1年間のブックバス常駐

4月:​「ゆる言語学ラジオ」がアンバサダー就任

6月:​出版レーベル「VALUE BOOKS PUBLISHING」スタート

  『B Corpハンドブック よいビジネスの計測・実践・改善』出版

7月_手紙社の新店「手紙舎文箱」でバリューブックスの古本販売スタート

8月:『本だったノート』刊行

 

 

2023年

 

4月:『言語沼』刊行

9月:『坂本図書──坂本龍一をめぐる15の物語』刊行

   「チャリボン」寄付総額7億円突破

   図書空間「坂本図書」でバリューブックスの古本販売スタート

12月:YouTube「本チャンネル」スタート

「ブック・プレゼント」プロジェクトがスタート

 

 

2024年

 

1月:YouTube「積読チャンネル」スタート

「能登半島地震 災害支援活動」を実施

   「BRUTUS」と「ブックバス」のコラボ企画開催

 

BRUTUSコラボ

 

2月:“贈る”を楽しむ店舗「SOZO BOX」(日本郵政株式会社および株式会社JPデジタル)でブックコーディネイトを担当

3月: オリジナルビール「BOOK IPA」誕生

4月:『漫画だったノート』『雑誌だったノート』発売

   直取引レーベル「DR BY VALUE BOOKS PUBLISHING」スタート

4月:「パークホームズ文京本駒込」(三井不動産レジデンシャル株式会社)でマンションライブラリをスタート

5月:『724の世界 2023』刊行

7月:清水健介から鳥居希へ、代表取締役の交代。

 

 

8月:『長電話──バリューブックスと本の話』刊行

10月:B Corp™認証を取得

 

 

 

以上が、バリューブックスの2024年までの活動です。

ひとつひとつの試みが、本との出会いの形を少しずつ変えてきました。

歳月を重ねるごとに、古本の買取・販売にとどまらず、より広く、より深く、本と人をつなぐ取り組みへと広がってきたように思います。

時代が変わっても、本を通じてできることは、まだまだたくさんあるはず。

そんな思いとともに、バリューブックスの歩みは、これからも続いていきます。

 

2025年以降のバリューブックスの動きについても、また近いうちにお届けします!

 

posted by 北村 有沙

石川県生まれ。都内の出版社勤務を経て、2018年にバリューブックス入社。旅、食、暮らしにまつわるあれこれを考えるのが好きです。趣味はお酒とラジオ。保護猫2匹と暮らしています。

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