ブックバスがやってくる!運行スケジュール[2024.07.06〜07.28]
2024-07-23
2024-11-06
現在ブックバスは、バリューブックスの本社がある長野・上田を拠点に日本全国で活躍しています。
これまで、さまざまな方々と接するなかで、お一人お一人にきちんとブックバスのストーリーをお伝えできていないことがもどかしく、ブックバスのこれまで行ってきた活動をまとめてみることにしました。
出会ってくれたすべてひと・すべての場所でのエピソードを伝えたい知って欲しい、そんな溢れんばかりの想いはあるのですが、ここではひとまずブックバスの、これまでをわかりやすく。「もっと知りたい!」と思ってくださった方は、最後の記事リンクより掘り進めていただければありがたいです。
バリューブックスの社内で、ブックバスのプロジェクトが立ち上がったのは2017年のこと。書店が1日に1店舗、閉店しているという事実を知ったことがきっかけでした。
わたしたちは古本の販売と買取りを生業とし、日々本に触れ、向き合うなかで、企業としても個人としても「本の可能性」を感じてきました。
そして、少し大袈裟に聞こえるかもしれませんが「本との出会いが人を変える」とも信じてもいます。
だからこそ、本を取り巻く状況が変わりつつあるこのような時代でも、必要としている人のところに一冊でも多く直接本を届けたい、その想いひとつで動き出しました。
移動式本屋の先輩であるbook truckの三田さんに協力いただきながら、中古車販売店を巡る中で出会ったのが、岩手の図書館で使われていたという図書館バス。
かなり手を入れる必要のある一台でしたが、新しくきれいなバスを買うのではなく、これを再び本を運ぶ車として復活させることにしました。
それが、リユースの会社である私たちらしいやり方だと考えたからです。
内装の改修は、古材をレスキューして次の時代へつなげる活動をしているリビルディングセンタージャパンにお願いし、車体の塗装は自分たちで行いました。
改修にかかった費用については、クラウドファンディングを通して、多くの方のサポートをいただきました。
クラウドファンディングのリターンとして、東北ツアーも決行しました。
無書店地域だけでなく、本を必要としてくれている人がいるところならどこへでも。
バリューブックスが行っている本の寄付プロジェクトである「ブックギフト」でも、ブックバスは活躍しています。これまでに、長野を中心に、保育園や学校、老人ホームなどへ本を届けてきました。
▶︎学校にブックバスがやってきた!380人の生徒へ本をプレゼント
また、2018年の西日本豪雨災害では被害の大きかった岡山・広島の避難所へ行ったことをきっかけに、2019年台風19号により被害を受けた長野県長野市、令和6年石川県能登半島地震災害で被災した能登(七尾・珠洲・輪島)へもバスを走らせました。バスを囲み、本を手にする方々の姿から、改めて「本の持つ可能性」を感じることができました。
ブックバスの活動を知って「来てほしい!」と、さまざまなイベントでお声がけいただくこともあり、各地へバスを走らせ続けてきました。
バスに乗せていく本は、イベントのテーマに合わせて選書しています。その数およそ1000~1500冊。たくさん在庫があるバリューブックスだからできる、ブックバスの面白さです。
▶︎ 本と音楽のフェス「 Lotus music & book cafe ’22 」 ー 出演アーティストによる選書を公開します!
少年院内の図書整備を目的としてかかわるようになったことをきっかけに、少年院の少年たちと一緒にブックギフトで養護老人ホームに届ける本を選び、クリーニングまで行いました。誰かのために本を選びきれいにする、私たちが普段行う「本を届けること」を体験してもらいました。
バスさえ行ければ、その用途はさまざま。機能性もブックバスの特徴です。
▶︎「どうしてここに来たんですか」 ━ 新潟少年学院を訪れて
ブックバスでは本を乗せて走るだけでなく、“古本買取”と掛け合わせた、コラボキャンペーン企画を開催してきました。
「ブックバスを持続的に運用すること」を目的に実験的に開催したキャンペーン。
出店条件として「買取200件達成でブックバスを呼べる」と目標設定をしてスタートしました。
無事、キャンペーン目標達成後、愛知大学豊橋キャンパスにとどまらず、
▶︎『BRUTUS』がブックバスをジャック!? 通巻1000号の記念コラボグッズが全員もらえる、太っ腹の古本買取キャンペーンを開催!
2024年1月11日発売号で、1000号を迎えたBRUTUS。記念すべき号の発売を祝して、ブックバスとのコラボ企画をスタート!
最新の1000号までの歴史を積んだブックバスが、貴重なアーカイブを実際に手にとって読める場所として、日本全国8か所に停車しました。ご来場、ならぬご乗車していただいた乗客のかたには、ささやかながら記念ステッカーをプレゼント。
さらに、買取キャンペーン参加の方全員に、「BRUTUS1000号オリジナルステッカーセット&マグカップ」をプレゼントする買取キャンペーンも開催し、好評いただきました!
2022年10月から2023年12月末までの一年間、ブックバスは東京・下北沢に停車していました。
場所は、“線路跡地の、みんなでつくる新しい「街」”をコンセプトに掲げる「下北線路街」の中にある「のはら」。
ブックバスにできることが、もっとあるかもしれない。
街の中に停留することで、新しい存在意義を見つけられるのではないか。
これまでのように各地へ本を届ける活動を継続しながらも、下北沢停留所では、ブックバスの持続的かつ自立した運用も視野に入れ、新たな営みを試してみました。
本屋として“人と本が出あう場づくり”にも取り組み、ポップアップや新刊フェアを開催。気概とセンスの溢れる方々とご一緒するたびに、パワーをいただき学ぶことばかりでした。
「循環」「リユース」「街づくり」「本の可能性」…、ブックバスを気に入って、興味を持ってくださったみなさんと出会い、つながり、一緒に楽しみながら、イベントを企画してきました。そのうちの一部をご紹介します。
ブックバスチームの発案でコラボレーション商品も生まれました。コラボレーションのお相手は、“不要なものから大切なものへ”をコンセプトに掲げ、世界中の街角から段ボールを拾い集めて財布などに生まれ変わらせるプロジェクトを続けているCarton Studio。「旅するノート」は、お客さまがバリューブックスへ買取りに出した際に、本を運んでくれた段ボールを使用しています。
▶︎“不要なものから大切なものへ”。Carton Studio×VALUE BOOKSの「旅するノート」
<購入はこちら>
▶︎よりよい本の循環を目指して……、ブックバスが『値段のない本屋』に!
“期間中、ブックバスに並ぶ約1200冊の本は、古紙回収にまわるはずだった「捨てたくない本」。値段を決めるのは、その本を手にとってくださったお客さまご自身”という『値段のない本屋』を1ヶ月かけて開催しました。
最終的に、1000冊以上の本をレスキューすることができ、このイベントの売り上げを使って、下北線路街のなかにある仁慈保幼園のお子さんへブックギフトを実施することができました。
2017年にスタートし約8年、日本中を走り、たくさんの人に本を届けてきたブックバス。
ブックバスはこれからどうなっていくのでしょうか。
時には「こどもたちに本を届ける移動図書館」、あるときは「被災地を走る支援車両」、またあるときは「イベントを盛り上げる移動本屋」、そして「バリューブックスの活動と思いを伝えてくれる広報車両」として、活躍してきたブックバス。
訪れる先や催しの内容に合わせ、用途も乗せる本も変え、伝えるメッセージまでも変えて、本好きを楽しませてくれるブックバスの魅力は、出会う人・場所によってどんどん多彩になっていくと感じています。これからも日本全国津々浦々、本を必要とするあなたのもとへ本を届けるために、走り続けます。
ブックバスでのチャレンジや最新の出店情報はインスタグラムで日々発信しておりますので、是非覗いてみてください。
バリューブックスは、本のより良い循環を目指し、古本の買取・販売を軸に、これからもブックバスや、その他のさまざまなプロジェクトの試行錯誤を重ねていきます。
本を手放す時も、本と出会うときも、バリューブックスをご検討いただけますと幸いです。送っていただいた本が、ブックバスの活動の力になります。
posted by バリューブックス 編集部
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