2026-10-14

本だった紙から生まれたもの。19周年から始まった4つのアイテム

バリューブックスは、古本の買取・販売や新刊の取り扱いを中心にしながら、本だったノートや、ビール、お茶など、本や読書から広がるさまざまなものをつくってきました。

そして、19周年を迎えた今年。

これまでバリューブックスを利用してくださった皆さまへの感謝を込めて、19周年キャンペーンのプレゼントとして、新しい読書アイテムをつくることになりました。

「本好きの方に喜んでもらえるものを、記念になるかたちでつくれないかな。」

そんな話をしているなかで目に留まったのが、本から生まれた「本だった紙」でした。

この素材を使って、読書のそばで使えるものをつくってみたい。

そこから生まれたのが、「本だったブックマーク」「本だったブックカバー」「本だったブックポーチ」「本だったトートバッグ」の4つのアイテムです。

本だった紙から生まれた4つの読書アイテム

この素材なら、形にできるかもしれない。

きっかけのひとつになったのは、「本だったシリーズ」の新しいプロダクトとして誕生した「本だったピクニックラグ」でした。

本だったピクニックラグ

ピクニックラグに使われているのが、役目を終えた本を原料の一部として生まれた「本だった紙」です。

紙でありながら、縫ったり、折ったり、形にしたりできる。実際に手に取ってみると、しっかりとした感触がありながら、紙ならではの風合いや手触りも残っています。

本だった紙の風合い

近くで見ると、細かな繊維や凹凸があり、均一ではない表情も、この素材ならではの魅力です。

本だった紙の表面の質感

一方で、紙を主な素材としているため、水濡れや強い力には少し注意が必要です。

そんな素材を見ているうちに、「この紙なら、これまでとはまた違う読書道具をつくれるかもしれない」と考えるようになりました。

「こんなのがあったらいいな。」を、4つのかたちに。

何をつくるかを考えるときに大切にしたのは、読書をする人のそばで、実際に使ってもらえるものにすることでした。

本を読むとき、本を持ち歩くとき、本屋さんへ行くとき。
それぞれの場面を思い浮かべながら、4つのアイテムを考えていきました。

ITEM 01

本だったブックマーク

本だったブックマーク

本を読む時間に、いちばん身近に置いてもらえるものとして考えたのがブックマークです。

幅や長さ、タグの付け方なども試しながら調整。色の異なる縫い糸や紐を合わせ、シンプルながら、それぞれに個性のある表情に仕上げました。

紐は、ブックマークを本に挟んだまま、別のページにも挟んで使えるよう、あえて長めにしています。お好みの長さにカットしてもお使いいただけます。

ITEM 02

本だったブックカバー

本だったブックカバーを本に装着した様子

文庫本を包むブックカバーは、本の厚みに合わせて調整できる仕様に。

実際にさまざまなサイズの本を入れながら、折り返し方や使いやすさ、サイズ感を確認していきました。

使うほどに手になじみ、本だった紙の質感もできるだけそのまま感じてもらえる、シンプルなつくりにしています。

ITEM 03

本だったブックポーチ

本だったブックポーチ

本をバッグの中にそのまま入れると、ページが折れたり、表紙が傷ついたりすることがあります。

そんなとき、本を入れて気軽に持ち歩けるものがあったら。

そこから生まれたのがブックポーチです。

文庫本だけでなく、少し大きめの本も入れやすいサイズに。実際に本を入れながら、ファスナーの開け閉めや使いやすさなどを確認し、形を整えていきました。

ITEM 04

本だったトートバッグ

本だったトートバッグ

本屋さんで買った本を入れたり、読みかけの本を持って出かけたり。

本と一緒に使えるバッグとしてつくったのが、本だったトートバッグです。

持ち手の長さやバッグの横幅など、実際に本を入れて持ったときのバランスを見ながら調整しました。

本だった紙そのものの表情が見える、シンプルなトートバッグに仕上がっています。

試して、相談して、またつくる。

もちろん、最初から今の形が決まっていたわけではありません。

サイズを変えてみたり、縫い方を変えてみたり、タグの位置を考えたり。

試作品ができるたびに実際に使ってみて、「もう少しこうしたい」をひとつずつ見つけていきました。

本だった読書アイテムの試作や素材を検討している様子

このアイデアを一緒に形にしてくださったのが、松本化成工業株式会社の田力さんをはじめとする皆さんです。

「こんなものをつくれないだろうか」というところから相談し、素材に合わせた加工や縫製、サイズや仕様について一緒に考えながら、何度も試作と調整を重ねていただきました。

こちらからアイデアを伝えて終わりではなく、試作品を見ながら「ここはもう少しこうしたい」「こちらの方が使いやすそう」とやりとりを重ねる。その積み重ねで、少しずつ4つの形ができていきました。

本だった紙があって、それを形にしてくれる人がいて、使う場面を想像する人がいる。

振り返ってみると、この4つのアイテムもまた、本がつないでくれたものなのかもしれません。

まずは、19周年の感謝を込めて。

こうして完成した4つのアイテムは、バリューブックスの19周年キャンペーンのプレゼントとして、お客さまへお届けしました。

キャンペーンではたくさんの方にご応募いただき、アイテムをご紹介した早い段階には、「販売の予定はありますか?」といったお問い合わせもいただきました。

そして9月、ひとつひとつ発送。

19周年を迎えられた感謝と一緒に、本だった紙から生まれた読書道具をお届けしました。

発送を前に並ぶ本だったブックマーク

届けて終わりではなく、ここから。

今回の4つのアイテムは、19周年をきっかけに生まれました。

そして、お客様のもとへお届けした今も、これからの可能性を考えています。

実際に使ってくださった方から、「使い心地はどうだったか」「もっとこうだったらうれしい」といった声を聞きながら、これからの形を考えていきたいと思っています。

今回つくったものをそのまま届けるのか、少し仕様を変えるのか。

いただいた声も参考にしながら、これから少しずつ整えていきます。

そして、19周年のプレゼントとして始まったこの4つのアイテムを、今度はより多くの方にも手に取っていただける機会をつくりたいと考えています。

数量限定での販売なども含め、どんな形でお届けするのがよいかは、現在検討しているところです。

本だったものが、もう一度、誰かの読書のそばへ。

19周年から始まったこの4つのアイテムが、これからどんなふうに育っていくのか。

バリューブックスでも、楽しみながら考えていきます。

本だったブックマーク、ブックカバー、ブックポーチ、トートバッグの4アイテム

今回製作したアイテム

本だったブックマーク
本だったブックカバー
本だったブックポーチ
本だったトートバッグ

企画
バリューブックス

製作協力
松本化成工業株式会社

※今回ご紹介したアイテムは、バリューブックス19周年キャンペーンの数量限定プレゼントとして製作したものです。今後販売する場合、仕様等を変更する可能性があります。


本だったものから、また新しいものへ。

バリューブックスでは、役目を終えた本を新しい形へとつなげる「本だったシリーズ」のプロダクトもつくっています。

今回ご紹介した4つのアイテムと同じく、本から生まれた「本だったピクニックラグ」や「本だったノート」も、そのひとつです。

本だったものが、形を変えて、また誰かの日常へ。

そのほかの「本だったシリーズ」も、ぜひのぞいてみてください。

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posted by 今井 綾那

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