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2024-12-27

映画館の片隅で本屋を営む『映劇書店』

 

バリューブックスは、オンラインでの本の買取販売を主軸としていますが、「お客様ともっとリアルに繋がりたい」という思いから、拠点とする長野県上田市にて、実店舗『本と茶 NABO』の運営も行っています。

NABO(ネイボ)という店名は、デンマーク語で「隣人」を意味する言葉に由来します。

本とともに豊かな時間を提供し、地域の皆さまにとっての「よき隣人」でありたい、そんな本屋を目指しています。

今回は、NABOが地域で取り組む活動のひとつ、『映劇書店』を紹介します。

 

地元で愛される映画館『上田映劇』

 

NABOの近く、5分ほど歩いた場所には、歴史ある映画館『上田映劇』があります。

1917年に開館し、長年にわたり映画の魅力を伝え続けてきました。

一度は定期上映が終了しましたが、存続を願う声も多く、2017年にミニシアターとして再開を果たしました。

映画を愛する多くの人々にとって、特別な場所となっています。

 

本と映画を繋ぐ取り組み

 

上田映劇の趣のある空間の一角には、NABOや上田映劇のスタッフが選んだ、映画にちなんだ本やおすすめの本を販売する『映劇書店』があります。

 

きっかけは、長野県上田市をロケ地にした映画『最初の晩餐』の上映に合わせて上田映劇から、その小説版を劇場でも販売したい、と相談を受けたこと。

小説版の『最初の晩餐』の出版元である『ミシマ社』の本をNABOが仕入れ、両施設のスタッフがPOPを書いて映劇で販売したところ、大変好評をいただきました。

 

それ以来、上映した映画に関連する作品や、NABO・映劇スタッフが厳選した「今読んでほしい本」を手書きのPOPとともにご紹介しています。

映画館でも本の世界に触れてみてはいかがでしょうか。

 

 

そして映画を楽しんだあとは、NABOにもぜひお立ち寄りください!

美味しいお茶を片手に映画の感想を語り合ったり、気になる本を手に取ったり、心ゆくまでお楽しみいただけます。

 

 

 

オンラインで楽しむ『映劇書店』

 

映劇書店で取り扱っている本は、オンラインでも購入いただけます。

NABOと上田映劇の繋がりをご自宅でもお楽しみください。

NABOオンライン書店「映劇書店」

 


スタッフのイチオシ

『人が集まる、文化が集まる! まちの個性派映画館』

全国各地で、さまざまな工夫を凝らして守られているまちの映画館、88館を紹介。

酒蔵や工場を改装した映画館、どのように地域コミュニティと関わっているかなど、おもしろいところばかり紹介されているので、映画館好きにも、建築好きにも刺さるとても良い1冊です。

こちらに今回ご紹介した「上田映劇」も掲載されています。

映劇の魅力のひとつでもある、「映劇ハンコ」についてもしっかりと取り上げられています。映劇ハンコとは、、、?気になる方はぜひ書籍にて!


 

NABOはこれからも「本が繋ぐよき隣人」として、皆さまとのご縁を大切にしていきます。

『本と茶 NABO』

〒386-0012

長野県上田市中央2丁目14−31

営業時間:12時~18時

営業日:金、土、日

0268-75-8935

https://www.instagram.com/nabo_valuebooks/

 

上田映劇

〒386-0012

長野県上田市中央2-12-30

0268-22-0269

https://www.uedaeigeki.com/

posted by 篠原 有加

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