【買取キャンペーン!】「本を積む犬」のステッカープレゼント & 買取金額の20%還元
2024-12-16
2020-11-17
——
はぁ、また値上げか。え? 「煙草なんてわざわざ不健康を買ってるだけ」ですって? 返す言葉もございません。でも、煙をくゆらせながら味わう一服は、どうにも手離れしなくて。
そうだ、煙草の代わりに本でも読もう! 煙草への悲喜交交を綴った文人たちのエッセイ、吐き出す煙が似合う大学の先輩、絶望的事態を招いた喫煙の悲劇。これで一安心、と思いきや、読書に触発されて口と手がわなわなとうずき出す。よし、次で本当に最後にしよう……
開高健、夏目漱石、筒井康隆、他39人著(キノブックス)
開高健、夏目漱石、筒井康隆など、総勢42人の作家たちが煙草への思いをたぐりよせたエッセイ。たんなる煙草礼讃ではない、煙のように儚く消えそうな個人的回想が味わい深い。
ブノワ・デュトゥールトゥル著(早川書房)
一見かわいらしいタイトルですが、その実は煙草が引き起こす悲劇を描いたブラックユーモア小説。善意と悪意が暴力的に溶け合った近未来の姿に、ちょっと身震いしてしまいます。
河上だいしろう著(秋田書店)
大学デビューだ!と意気込んで乗り込んだ先には、煙草が似合う美しい先輩が。たどたどしい恋のアプローチに僕の心臓がドキドキしてしまうのは、きっと煙草のせいだけじゃないはず。
太宰治著(新潮社)
本書に収録の「美男子と煙草」。少年ホームレスたちが煙草をふかす様に、太宰は人間が手放せない性質を見出します。最後、妻に自分と彼らを見間違えられてしまうのはご愛敬ですね。
ルシア・ベルリン著、岸本佐知子翻訳(講談社)
表紙に写る煙草を指に挟んだ女性は、著者のルシア・ベルリン自身。彼女の波乱を飲み込んだ人生が色濃く反映された物語たちは、どれも哀しく、タフで、本当に美しいのです。
posted by バリューブックス 編集部
BACK NUMBER