バリューブックススタッフが選んだ「MY BEST BOOK 2025」
2026-01-23
2026-02-27

2025年10月10日に発売のバリューブックスオリジナルビール第二弾「BOOK SESSION IPA」発売を記念して、三回に渡ってお届けする、ほろ酔い企画。
ラストとなる第三回は、現在、放送中のドラマ「冬のなんかさ、春のなんかね」の主題歌「knit」でも話題の、Homecomingsの畳野彩加さんと福富優樹さんのふたりを迎えたセッション。
ポッドキャストスタジオ「ホームワークスタジオ」にて、収録した内容を書きおこし・編集した内容でお届けします。
高校の同級生で、いまも同じ街に暮らすふたり。
Homecomingsの福富優樹さんと畳野彩加さんは、感覚を共有するアイテムとして、本や映画を手に取ることが多いそう。
活字が苦手だという畳野さんと、日常的に本を読む福富さん。
ふたりはどのように感覚をシェアしていくのか。
ビールを片手に、楽曲づくりの話から、好きな本の話まで。
帰り道に立ち寄るバーみたいに、ほろ酔いで語ります。
聞き手は、本屋「とつとつと」の岡本さんと、バリューブックス神谷がつとめます。
▶︎オリジナルビール第一弾「BOOK IPA」についてはこちら

岡本:
こんにちは。ポッドキャストスタジオ「ホームワークスタジオ」から、今日も収録しています。今日はちょっと特別版ということで、バリューブックスの神谷さん、そして特別なゲストとして Homecomings の福富優樹さんと、畳野彩加さんに来ていただいています。
今日はバリューブックスさんの企画ということですが、改めて、なぜこのお二人をお呼びしたんでしょうか?
神谷:
はい。企画としては、バリューブックスで「Book Session IPA」という、本に合うビールの第2弾を出しまして。それに紐づけて、「ほろ酔いで語る本の話」という連載をやらせていただいています。
そのゲストとして Homecomings のお二人に来ていただいたんですが、理由はもうシンプルに、一緒に企画を作っているメンバーが好きだったから。
福富:
ありがたいです。
岡本:
今日はそんな場所に集まって、ビールを飲みながら、本の話をしようという回です。
神谷:
よろしくお願いします。
福富:
昼間からやらせてもらっています。
畳野:
わたしはもう2本目ですね。
神谷:
ぜひ、飲んでいただいた感想を。

福富:
エールビールって、ちょっと人を選ぶところもあると思うんですけど、これはすごく飲みやすいですね。アルコール度数は高いけど、きつさが抑えられていて、フレッシュな香りもよくて、フルーティーな味わいもあってすばらしい。
畳野:
めっちゃわかります。飲みやすいです。ちょっとずつ楽しむタイプのビールかと思ったら、普通に美味しくて、気づいたら2本目でした。
福富:
エールビールって10年くらい前に出てきたイメージなんですけど、ぼくら出会うのがたぶんすごく早かった。
畳野:
わたしたち京都に住んでたんですけど、当時すでにエールビールの専門店があって、結構行ってたよね。
福富:
そうそう。
岡本:
バリューブックスは本のプロだけど、このシリーズは、COEDOビールさんとコラボしてつくってるんですよね。
神谷:
そうなんです。

福富:
COEDOビールさんすごく好きです。友達が川越にゆかりがあって、そのときに紹介してもらったのがきっかけで飲むようになりました。
神谷:
ふだんお酒はよく飲みますか?
福富:
もうすっかり飲むようになっちゃって。ふたりで飲みに行ったりもしますよ。
畳野:
この間もバーに一緒に行ったよね。最近バーがたのしくて。
福富:
彩加さんがもともとウイスキー飲めへんかったけど、最近アイリッシュウイスキーにハマってるよな。ここ一年くらい。
畳野:
居酒屋行ったあとにちょっとだけバーに行く、みたいなのをやってます。
岡本:
大人〜〜!毎回ちがうバーですか?
福富:
いや、帰り道に一個お気に入りの店があって、そこで二杯くらい飲んで帰ってる。
岡本:
いいな〜。
神谷:
音楽以外のシーンを巻き込みながらカルチャーをつくってきたんですね。今日も「本とビール」というふたつの文脈から、「ほろ酔いで語る本の話」をテーマにお話をお伺いできればと思います。
普段は、お酒を飲みながら本を読むことってありますか?
福富:
もともとそういうのに憧れてました。昔、京都に「五六八」っていうお茶漬け酒場があって、ひとりで本を読みながらビール飲んでるおじさんとかいて。
そこに一回文庫本を持って行ったことあるんですけど、10年前のぼくの胆力では、お酒飲みながら本を読むのは、格好としてはできているけど、文字が滑っていく感じ。自分はなかなか集中して読めなかったんで、いまは家で飲みながら読んだりしてますね。

畳野:
わたしは飲みながら読むのはやったことなくて。実は読書自体が苦手なんですよね。本、読んでそうって言われるんですけど、昔から読めなくて。
興味はすごいあるし、すごい読みたいというタームはあって、その都度買うけどどんどん家に本が溜まっていく状況がずっと何十年も続いている。
逆に、今日のテーマを聞いて、お酒飲むタイミングで本を手にするっていうのを今後やってみたいなと思いました。新しい視点でした。
神谷:
自分も家でよく飲みながら読んでいるんですけど、それこそ本の内容はあんまり入ってなくて、抜け落ちてることも多い。一言でも残ればいいくらいの気持ちで読んでます。

福富:
彩加さんは眠たくなっちゃうんだよね。
畳野:
そうなんです、見開き一ページでも寝ちゃう。
福富:
かわいい(笑)
畳野:
活字が寝ちゃうから、グラフィックノベルばっかり集めちゃう。絵があるとグッと入れる。
岡本:
短いけど、本屋をやっている身としては、もはや寝ちゃってもいいというか。
神谷:
わかる!
岡本:
ビール飲みながら見開きを読んで、それに眠りにつけたら最高だと思う。
神谷:
読もうと思って、ベッドの脇に置いてあるだけでもいいというか。
畳野:
まさにベッド脇に積み上がってます。

神谷:
ジャケ買いでもよくて、それがあるだけで満たされる気持ちになる存在ですよね。
福富:
僕はすごい本を読むので、よかったものをその都度おすすめしてて。そのなかで、小説ではなくエッセイなら読めそうと気づいたんだよね。
畳野:
そう、チェ・スンボムさんの『私は男でフェミニストです』という本で。
岡本:
なんでその本なら読めたんですか?
畳野:
フェミニズム的な感覚を勉強したいなというタイミングだったんですよね。自分たちがどういう歌を歌っていくかというのにぶつかった時に、そういうメッセージを伝えたくて。その気持ちはあったけど、自分に知識がないことがめっちゃ嫌で。
だからそれを勉強したいからいい本教えてって福富さんに聞いて、勧めてもらった本がこれだった。自分がひとつずつ理解できる、納得していける本だったから、読めたんだと思います。
福富:
自分の興味だったり、やりたいことにビシッとハマったんでしょうね。
福富:
2018年に出したアルバムから、日本語詞になって。それまでも発信はしてたけど、より作品に直結するようになった感覚がありました。
畳野:
その頃って、『82年生まれ、キム・ジヨン』とか、韓国フェミニズム文学が少しずつ入ってきた時期でもあって。
福富:
2017年くらいから、そういう本が増えてきた感じがあったよね。
畳野:
当時は今ほどたくさんあるわけじゃなくて、探さないと出会えなかった印象があります。
岡本:
そこから現在まで時間が経つ中で、フェミニズムに対する感覚や、制作との関係性って変わってきましたか?
福富:
良くも悪くも、「当たり前」になった感覚はありますね。自分たちの中では、ある程度インストールされたというか。
でも、本来はそういう価値観は盛り上がったり、盛り下がったりするものでもないと思っていて。届くべきところに、ちゃんと届き続けてほしい。
畳野:
うん。
福富:
盛り上がりがあることで外に広がるのはすごくいいことだけど、自分たちにとっては、当たり前になりすぎているからこそ、ちゃんと「言葉にする」ことは忘れたくないなって思うようになりました。
この5年くらいで、そういう感覚になった気がします。

岡本:
彩加さんは、隣で聞いていてどうですか?
畳野:
Homecomingsは、歌詞は福富が書いて、曲は私が作ったり、二人で作ったり、分業でやっていて。
私は歌っているけど、歌詞は書いていない。でも、意味を理解しないまま歌うのが、すごく気持ち悪くて。
福富:
うん。
畳野:
福富が日頃考えていること、本を読んだり映画を観たりしてインプットしていることを、全部は追えなくても、感覚としては同じ場所にいたいなって思っています。
高校生の頃から、音楽や映画を共有してきた関係なので、基本的な感覚は近いと思っていて。
福富:
同じ街に住んでるっていうのもあるしね。
畳野:
でも、感覚は常に更新されていくから、「追いつかなきゃ」というよりは、「理解したい」という気持ちに近いかもしれないです。
神谷:
今のお話を聞いていて、アルバムに対する「副読本」みたいなものがあったら、すごくいいなと思いました。
福富:
確かに。作品を作ったときに、「このとき、これを読んでいました」っていうのは、わりと明確にありますね。
畳野:
音楽だけじゃなくて、そこから本や映画に繋がっていくのは、すごく素敵だと思います。
岡本:
2023年にリリースされたアルバム「New Neighbors」 を聴いてても、一見すると普通の言葉なんだけど、フェミニズムの文脈で読むと、全然違う深さで入ってくる言葉が多いなと思っていて。
福富:
ありがとうございます。
岡本:
同じテーマでも、切り取る角度や温度感が変わっているように感じました。
福富:
同じ街に住んでいるし、同級生でもあるので、目線が大きくずれることなく、二人で続けてこられたのかもしれないですね。
畳野:
片方が急にすごく違う場所に行っちゃう、みたいなこともなかったし。
岡本:
2024年のアルバム「see you, frail angel. sea adore you.」では、石川の震災もひとつのきっかけになっていたと思うんですが。
福富:
そうですね。家族が被災したり、よく行っていた場所が被害に遭ったりして、今までとは全然違う感覚になりました。
畳野:
SNSの雰囲気にも、ちょっと嫌悪感があって。
福富:
「大丈夫ですか?」っていう言葉自体はすごくありがたいんですけど、大丈夫じゃないときに、その言葉に返事をするエネルギーがない、っていう感覚もあって。
畳野:
私は離れているから大丈夫なんだけど、家族は大丈夫じゃない。その複雑さを、どう返せばいいのかわからなかった。
福富:
その感覚を、二人で共有できていたのは大きかったですね。
畳野:
アルバムを作るときに、「この感覚をテーマにする」って聞いたとき、一言で全部わかる、みたいな感じがありました。
岡本:
その複雑さって、文章だと断定的になってしまうけど、音楽だと、もう少し立体的に表現できる気がします。
畳野:
そうですね。
岡本:
被害者・加害者みたいに単純に分けられない感覚を、そのまま抱えたまま表現できる、というか。
私は当事者性はないけど、アルバムを聴いていて、その「カオスさ」を受け取った気がしました。
畳野:
うれしいです。
神谷:
今日は事前に本をいくつか持ってきていただいていますが、飲みながら読みたい本や、誰かと感覚を共有したい本を、少しご紹介いただけたら嬉しいです。
福富:
「お酒を飲みながら」というところに寄せると、『京都の中華』という本ですね。これは本当に何度も読み返している本。表紙の料理は実は酢豚で。

神谷:
ふつうは彩りでパプリカやパイナップルが入ってたりしますけど…
福富:
いりません。
全員:
(笑)
福富:
本の半分くらいは、京都に昔からある中華屋さんを文章中心で紹介していて、残り半分は京都と中華の歴史的な関係性について書かれていて。餃子ににんにくを初めて入れたのが京都の「珉珉」で、それを全国に広めたのが「王将」だとか、町中華の歴史が一冊に詰まっている。
神谷:
そしてその原点が京都だった、という話ですね。
福富:
そうなんです。出汁文化と中華の関係とか、めちゃくちゃ面白いです。深夜に読むガイドブックとしても最高で、旅行本には載らないような話がいっぱいある。
岡本:
京都旅行の前に読むの、すごく良さそうですね。新幹線でビールを飲みながら読んで、KBSでホムカミのライブを聴いて、中華を食べる、っていうのが理想ですね。
神谷:
最高!
岡本:
この本を読んで、「食べに行きたくなる」ようなおすすめの店があれば教えてください。
畳野:
この本にまつわるなら「鳳泉」という中華
福富:
鳳凰の「鳳」の字が字が入ってる中華は、京都中華の本流なんです。そこにいって、シュウマイとからし蕎麦を食べれば完璧。
畳野:
マルシン飯店も。出汁中華っていう、舞妓さんが食べやすい。にんにくが控えめな中華。鶏ガラだけでなく、昆布でも出汁とってね。
福富:
王将では全国どこでも関東風の京風を選べるので、京風の中華を手軽に楽しむならおすすめです。
神谷:
へ〜それは是非試してみたい。

福富:
次は今年の夏ずっと読んでいた『トピーカ・スクール』という小説で、結構分厚いんですけど、すごく面白かった。
神谷:
装丁もすてきですね。
福富:
そうなんです、完全にジャケ買い。主人公はディベートクラブに所属していて、相手を論破することに長けた少年なんですが、母親はディベートに夢中になる息子に恐怖を感じるようになる。
物語は時系列がどんどん変わっていって、母親の視点が入ったり、コミュニティの中での男性主義的な空気が描かれたりして、それがアメリカ社会の比喩にもなっている。

神谷:
「論破」がテーマになっているんですね。
福富:
そうですね。今の論破主義社会みたいなものも重なっている。わからない部分があっても、お酒を飲みながらなら、そのまま読み進められる。全部を理解しようとしなくていい小説だと思います。
畳野:
面白そう。
福富:
今年出た別の本で、ウクライナ出身の作家の『水の流れ』もよかった。最初は、「いつストーリーが始まるんだろう?」って思うくらい、ずっと詩が続いているようで、形式がわからない。
畳野:
へえ。なんかおしゃれだね。
福富:
帰りの電車で読んだ時は挫けそうになった。がっと読むというより、言葉を浴びる感覚に近い。
畳野:
私は、やっぱりグラフィックノベルですね。本当は漫画が一番読みやすいんですけど。
福富:
『HUNTER×HUNTER』 が好きやもんね。
畳野:
大好きです。
福富:
家でお酒を飲みながら、どの巻から読んでも面白い、っていうのは、すごく贅沢。
スーパー銭湯よく二人で行くんですけど、そこには無数の漫画がある。チェンソーマンとか話題の漫画がたくさんあるなか、結局、家にある『HUNTER×HUNTER』を 読んじゃう。
畳野:
グラフィックノベル自体がすごく好きで、『スピン』もそうだし、ニック・ドルナソの作品が好きで。ニック・ドルナソの作品が好きで。前作の『サブリナ』が好きだったんですけど、この新作『アクティング・クラス』も、すごく映画っぽくて面白い。
福富:
登場人物が無表情で、感情がまったく読めへんよね。
畳野:
そう。感情が描き込まれすぎていないから、こっちが勝手に感情を預けられる。
福富:
小説みたいな感覚もあって、でも映像的でもあって、お酒を飲みながら読むのにすごく合いそうやね。
畳野:
INAさんの『つつがない生活』もすごく好きで、エッセイのような漫画かな。

神谷:
僕もすごく好きです。
畳野:
これこそお酒にあうとおもっていて、それこそお酒飲みながら読んだら泣いちゃうかもしれない。幸せって小さなものでいい。日常でおこる、ささやかなを幸せをとりあげていて、自分だけの感覚と思っていたものを漫画にしてくれていて。生活というものが好きだから、そこにささる本。
福富:
街を歩いててふらっと入った定食屋さんが最高だった、みたいなね。
畳野:
そう。ショッピングセンターいってなにも買わずに帰ったとか。言葉にするほどのことではないけど、共有したい時ってあるじゃないですか。それがこの本には詰まってる。暮らしってこういうものだよねって言ってくれてる。
岡本:
お二人みたいに表舞台になっていると、できあがった作品が注目されるから、自分の生活と、周りからの切り取りとられるイメージのギャップもあるだろうし、ベースにある暮らしを忘れたくないという気持ちが、本から感じ取れるのかもしれないですね。
福富:
『CALL IF YOU NEED ME』は、Laura day romance の花月ちゃんと、BROTHER SUN SISTER MOONの愛由ちゃんが出ているポッドキャストを書籍化したもの。番組の文字起こしや、座談会や日記が掲載されています。僕にとっては、東京に出てきて、コロナ禍の中で初めてできた友達なんです。
畳野:
そうだね、特別な出会いだった。私も本棚のいつも目に入る場所に置いてあります。
福富:
お守りのような本だし、この本を開くと、そこに友達がいるみたいな感覚になる。それって、自分たちが音楽をつくる時も意識してて。本や音楽は、直接会えなくても、そばにいることができる。こんな本みたいなアルバムをつくれたらいいなと思ってます。

神谷:
もしふたりが本をつくるなら、どんなものをつくりたいですか?
福富:
前に、コロナのときに、バンドメンバーでZOOMをつないで10時間くらいしゃべって、それを文字起こしした本はつくったことがありますね。
畳野:
だいぶ分厚い本だったよね。
福富:
アズカバンくらい(笑)。でも、いまつくるとしたら、また違う形になる気がします。
畳野:
やっぱり、福富さんのコラムを読みたいよね。
福富:
僕は逆に、彩加さんの365日ファッションの本が見たい。昔からおしゃれやし。

岡本:
HomecomingsのCDを買うと、ライナーノーツみたいな福富さんの文章が入ってますよね。あれも一種のエッセイだと思います。
福富:
音楽でも文章でも、アートワークでも。自分たちがつくるものには、ちゃんと意味を持たせたいし、端っこまで全部、自分の好きなものでありたい。それはきっと、このビールも同じですよね。
神谷:
そうですね。味だけじゃなくラベルもこだわっていて、イラストは丹野杏香さんで、本の装丁も手がけている方です。
岡本:
とつとつとで扱っている『思いがけず利他』の装丁も丹野さんですよね。すごく人気の一冊です。
福富:
それでいうと最近、久しぶりに文章の依頼をもらって。それがこの『SIDE STEP』という本なんですけど。メールを読んだときの熱量に打たれて、やろうかなと思って、短い文章を書きました。
岡本:
寄稿しているほかのメンバーも、すごくよかったですよね。
福富:
そう、久しぶりに読み返す本になりました。売り方も、Amazonには卸さずに、自分たちが大事に思っている本屋さんで販売する形で。そういう手渡し方もいいなと思って。時代が進むにつれて、そういう本屋さんの存在が、より大事になっていく気がしています。

岡本:
音楽とはまた違う出会い方をしますよね。
福富:
そう、本って新刊の情報がまとまって届くメディアも、音楽ほど多くないし。新刊の情報がまとまって届くメディアも、音楽ほど多くないし。だからこそ、本屋さんに行って、初めて出会う本が多い。
岡本:
本屋さん同士にも、横のつながりがありますよね。定価販売という仕組みがあるから、競争というより、ユナイトしている感じがあって。同じ本でも、どの本屋で出会うかに意味があると思います。
福富:
どんな並びで、どんな文脈で置かれているかでも、出会い方は全然変わりますよね。
福富優樹さんセレクト
▶︎『CALL IF YOU NEED ME』 編集:惠愛由、井上花月、石戸涼
▶︎『水の流れ 』 著:クラリッセ・リスペクトル、訳: 福嶋 伸洋
▶︎『トピーカ・スクール』著:ベン・ラーナー、訳: 川野 太郎
畳野彩加さんセレクト
▶︎『アクティング・クラス』 著:ニック・ドラソ(Nick Drnaso)
posted by 北村 有沙
石川県生まれ。都内の出版社勤務を経て、2018年にバリューブックス入社。旅、食、暮らしにまつわるあれこれを考えるのが好きです。趣味はお酒とラジオ。保護猫2匹と暮らしています。
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