2025-12-23

バリューブックスの内側をお見せします!~発送編~

 

こんにちは、バリューブックス編集部です。

わたしたちの倉庫には毎日、全国から2万冊以上の本が届きます。

「自分が送った本はどんな風に査定されてそのあとどうなるの?」「購入した本はどうやって届くの?」と、オンラインサービスだからこそ気になる方も多いのではないでしょうか。

これまで査定・出品と、お客さまから買い取った本を、在庫としてオンライン上で登録するまでの流れをご紹介してきました。

 ▶「バリューブックスの内側をお見せします!~査定編~」

 ▶「バリューブックスの内側をお見せします!~出品編~」

 

今回はいよいよ、オンラインで購入いただいた本を届ける”発送作業”をご紹介します!

発送現場の工夫や働くスタッフの声も交えてお届けします。

 

 

 上田から全国へ、毎日13,000冊の本を届ける

 

 

発送の拠点となるのは、長野県上田市にある上田原倉庫。

約80万冊もの在庫を抱えるこの倉庫から、Amazonや楽天、自社サイトなどで販売している商品を日々全国に向けて発送しています。

発送数は一日あたりおよそ13,000冊、件数にして10,000件を超えます。

ご注文から通常2営業日以内に発送できるよう、スピーディーかつ丁寧な作業を心がけています。

 

発送作業はおおまかにこの3工程で進みます。

①注文受付~ピッキング

② 梱包作業

③区分・出荷

 

ここからは、この3つの工程ごとに、倉庫内の様子をご紹介していきます。

 

【①注文受付~ピッキング】80万冊の在庫からお目当ての本を探し出す!

 

 

注文が入るとシステムに情報が反映され、まずは「納品書」を印刷します。

その納品書に記載された管理番号を手がかりに、本を棚から探し出す作業=ピッキング が始まります。

 

 

 

バリューブックスの倉庫では、25冊ごと、本に付箋を貼り管理しています。

この付箋については「出品編」の記事で詳しくご紹介しましたが、出品作業の段階で貼られる付箋が、本の置き場所を示す目印になっているのです。

 

 

ピッキングの作業ペースは、慣れない人だと1時間で100冊程度。

ベテランスタッフになると同じ時間でその約4倍の冊数をピックしてきます。

ピッキングが速くなるコツを聞いたところ、

 

  「まず付箋を見ること。そうすると大体の場所がわかるので、すぐに見つけられます。」(ピッキング担当スタッフ)

 

まさに、積み重ねてきた経験と勘のなせるワザですね。

ピッキングが終わらなければそのあとの作業への影響が大きいので、スタッフ一丸となって作業を行っています。

 

 

 

実はバリューブックスでは、在庫を複数の倉庫に分散しているため、注文された本によっては別々の倉庫でピッキングを行うこともあるんです。

 

同じ注文でも荷物が2つ以上に分かれてしまうのは、納品書をそれぞれの倉庫で出力するためです。

ご不便をおかけすることもあるかもしれませんが、それぞれの本をできるだけ早くお届けするための工夫でもあります。

 

【②梱包作業】丁寧に、効率よく。本にあわせた梱包を。

 

バリューブックスでは以下の配送サービスを利用しています。

 

【日本郵便】

ゆうメール

ゆうパック

ゆうパケット

 

【ヤマト運輸】

宅急便コンパクト

 

サイズや本の形状、冊数に合わせてどの配送方法で送るかを柔軟に変えています。

お客さまが配送方法をお選びいただくことは出来ませんが、無駄のない梱包を心掛けています。

 

 

 

梱包材も配送方法によって変えています。

 

 

 

ゆうメール・ゆうパケットでお届けする商品は、ビニール製の専用袋にお入れしています。

外から中身が見えないので、本のタイトルや内容が知られたくない方もご安心ください。

 

VBと大きく書かれた袋は「ポリスター」と呼ばれる機械で梱包します。

もともとは野菜の梱包に使われていた機械ですが、バリューブックスでは本を包むための大事な相棒です。

 

▸実際の作業の様子(動画

 

 

複数冊の発送にも対応しています!

 

 

同じ倉庫に複数冊の在庫がある注文は、「SAS(ストック・アソート・システム)」という仕組みを使って、まとめて梱包しています。

SASは、注文ごとに商品を仕分けて組み合わせる、いわば“アソート作業”のサポート役です。

 

指に付けたバーコードリーダーで1冊ずつ読み取りながら、50件ごとに仕分け。

棚ごとにまとめて移動させることで、効率的に梱包作業へとつなげています。

 

 

  「この作業は入ったばかりの新人さんでもできるシンプルな作業。誰でも役割を持てる仕組みになっているのがいいなと思います」(発送エリアリーダー)

 

振り分けが終わったら、棚ごと梱包スペースに移動させます。

棚ごと移動させることにより、効率化を図っているのです。

 

 

 

梱包の仕方も冊数に応じて変化します。

少ない冊数ならシュリンクでぴったり包み、冊数が多い場合は紙袋やダンボール。

いずれも人の手で、なるべく本が傷まないよう工夫をしながら梱包しています。

 

 

 

  「自分がお客さまの立場に立った時に、これが届いたらいやだな、と思われないように、なるべくきれいな状態でお手元に届くように心がけています。」(梱包をするスタッフ)

 

機械を導入し効率的な作業を進めながらも、丁寧に作業をすることも大事にしています。

 

 

ここで余談ですが、バリューブックスではドラマや映画の美術協力も行っています。

画面上にバリューダンボールがちらっと映ることも。

Endpaper」ではそういった美術協力の記事を、セットの風景とともに公開していますので、よければチェックしてみてくださいね。

 

本と一緒に同封する、小さな読みもの。

 

 

商品を梱包する際には、必ず納品書を同梱しています。

主に単品の商品だけになりますが、この納品書の裏に、書評やコラムなどを掲載しています(納品書のウラ書き)。

 

最近ご好評いただいたのはバリューブックスの実店舗「本と茶 NABO(ネイボ)」を中心とした、上田の街のご近所マップ。

このウラ書きを持ってNABOに訪ねてくれる方もいて、店舗スタッフもとてもうれしく思っています。

 

▼マップのダウンロードはこちら

https://www.valuebooks.jp/endpaper/15610/

 

 

季節にあわせたイラストと共に届けるご挨拶カード

 

 

本に同梱するご挨拶のカードは、オンラインサービスだからこそ、お客様との数少ないコミュニケーションのひとつと考えています。

だからこそ、もらってうれしい、取っておきたくなるようなデザインを大切に、季節ごとのイラストと共にお届けしています。

 

 

【③ 区分・出荷】郵便局と一緒に届ける工夫

 

 

 

バリューブックスでは、メインで配送をお願いしている郵便局と、物流ワークシェアの取り組みをしています。

その一つが「100区分」という作業です。

配送先の郵便番号を地域ごとに100個の区分にし、荷物を振り分けケースに入れていきます。

本来なら郵便局で行う作業を自社で担うことによって、郵便局の負担を軽くし、よりスムーズに、お客さまへ商品をお届けするのが目的です。

もう一つは、近隣の郵便局に集荷をお願いするのではなく、トラックで主要拠点である長野東郵便局まで運んでいます。

物流を取り巻く環境が大変な今、「できることは自分たちで」行うことで、社会や環境への負担を減らす工夫を大切にしています。

 

「100区分」の様子。発送先別にスムーズに出荷できるように整えています。

いよいよ出荷へ。

 

100区分を終えるといよいよトラックに積み込み、郵便局まで運びます。

大きなかご台車に重いケースを積み込んでいくのは大変な作業ではありますが、無事にお客さまの元に届くことを願い積み込んでいます。

 

  「お客さまの荷物を責任をもって送り届けるのが自分の仕事。事故のないように安全運転を心がけています」(ドライバー)

 

 

バリューブックスを出発した荷物は、ゆうパックや宅急便コンパクトなら1~2日程度。

ゆうメールは、郵便局の配送スケジュールによりますが、5日前後でお客さまの元へ届けられます。

 

 

出来ることを持ち寄って大きな力に

 

注文受付から輸送まで、たくさんのスタッフが発送作業に関わっています。

 

  「ここで働くスタッフの中には、さまざまなハンディキャップを持った方もいますが、それぞれが無理なく力を発揮できるように役割を分担し、作業全体を支えています。」(発送エリアリーダー)

 

 

 

ここまで、バリューブックスに届いた本を、どうやってお客様のもとへ届けているのか、その流れをご紹介してきました。

大切な本を丁寧に、かつ迅速に次の読み手へと繋げるために、わたしたちは今日も倉庫で働いています。

前の持ち主の手を離れ、たどった旅路を想像しながら、届いた一冊との時間を楽しんでいただけたらうれしいです。

 

posted by バリューブックス 編集部

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