本屋で働くわたしたち vol.13 【 バリューブックスのスタッフ紹介】
2025-04-11
2025-04-04
現在バリューブックスでは、高校生から60代までの約300人のスタッフが働いています。フルタイムスタッフだけでなく、子育てをしながらやWワークなど働きかたもさまざま。
多くのスタッフは、全国から届いた本の査定や、オンライン注文商品の発送などを行うロジスティックス部に所属していますが、ほかにも、システム部や、総務経理部、マーケティング部、カスタマースタッフ、寄付事業や実店舗運営にたずさわるスタッフなど、あらゆるシーンで会社をささえる人がいます。
「本屋」としていくつもの顔をもっているバリューブックスですが、一体どんな人が働いているのか、その仕事内容や、スタッフの人となりが伝わるお気に入りの本をご紹介します。
本屋の裏側をのぞくような気持ちでお楽しみください。
第12回は、社内外に向けてB Corpについての理解を広めるために活躍をしている水野さんです。最近では、部署の垣根を越えて昼間の社内交流会を取り仕切ったお一人でもあります。
〈バリューブックスは2024年10月 B Corp認証を取得しました〉
水野です。入社して1年ちょっと経ちました。
転勤族の家に生まれたので、出身地は曖昧なのですが、一番長く住んでいたのは神奈川県です。
緑に囲まれる生活に惹かれて、2024年3月から長野県に引っ越してきました。
好きなものは、お酒と猫。
長野県に住み始めてからは、温泉にも毎週のように通っています。
旅⾏も好きで、今までに30カ国以上を訪れましたが、なかでも東南アジアのラオスという国がお気に入りで何度も遊びに⾏っています。
以前は、東京のスタートアップで広報のお仕事をしていました。
その会社もそうだったのですが、転職しても「会社の利益だけではなくて、その周りの人たちや地球のことも、ずっと大切にできる会社」でお仕事していたいなと思っていました。
ついでに本に関わるお仕事だったらいいなと思っていた矢先、前職のつながりでバリューブックスのことを知り、素敵なポジションの募集を見つけ応募したことが入社のきっかけです。
バリューブックスは、主に古本の買取と販売をしている会社ですが、最近は新刊も積極的に取り扱っています。入社してしばらくは、その新刊の販売を促進するためのあれこれを担当していました。
2024年の終わりごろからは、「Chief B Keeper(チーフ・ビー・キーパー)」という肩書きで、B Corpの指針を社内外に伝えながら、バリューブックスの「B Corp」としての価値を高めるために試行錯誤しています。
もともとバリューブックスは広い視野を持ちながら活動している会社だと思いますが、もっともっと環境や社会に良いインパクトを与えていきたいなと思っています。その具体的な指標としてもB Corpの価値観を最大限に活用できるように今動いているところです。
社内でも社外でも、やりたいことは山積みですが、まずは社内でできることからアクションを取っています。
具体的には、社内への理解を促すことと、スタッフ同士がつながることを目的に、コミュニケーションの機会をつくっています。現状は座談会や交流会を定期的に企画していて、これからは勉強会などもできたらなと思っています。
社内交流会の様子
「バリューブックスとB Corpをもっと身近に──社内交流会を開催しました。」
イギリスのB Corpのイベントにて(中央上段:水野、下段:鳥居、ドイツの方々と)
いろんなバックグラウンドやパーソナリティを持った人と一緒に働けることです。
「そういう考え方もあるんだ!」と、日々新たな発見に溢れています。
いい意味でそれぞれの違いはありつつ、おおらかさや温かさはみんな共通している気がして、心地よく働けるところも気に入っています。
「Chief B Kepper」という役割を担っていくために、まずは会社のこと、つまり「バリューブックスで働いている⼈たち」のことを知っていく必要があると思っています。
今後も交流会や座談会、そして普段の会話から、もっと社内のいろんな⽅とお話しできたらよいなと思っています。
文芸(小説・詩など)、人文・社会科学、コミック、新書、文庫
お風呂の中。水濡れは怖いですが、のぼせるくらい没頭できちゃいます。
濱野ちひろ 著 / 集英社 / 2019年11月26日 発行
パートナーからの性暴力に苦しんだ経験を持つ著者が、犬や馬などをパートナーとする「動物性愛者(ズー)」と寝食をともにしながら、新たな経験や考察を重ねていくノンフィクション本です。切り口になっている「動物性愛」は少しドキッとするテーマかもしれないのですが、人間にとっての愛や暴力、ジェンダーやセクシャリティなど、大切な気づきがたくさん詰まっています。何度も読み返したい一冊になりました。
佐々涼子 著 / 集英社インターナショナル / 2022年11月25日 発行
プロローグにある、「私たちは、みな裸のままで生まれてくる。それをこちら側と、あちら側で区別するものは、人間が頭の中で作った境界(ボーダー)にすぎない」という一節に強く共感して購入しました。移民や難民の方たちを日本という「国」や「個人」がどう受け入れてきたのか、はたまた受け入れてこなかったのか。現実を知って、アクションを起こすために、じっくり読みたいなと思っています。
沢木耕太郎 著 / 新潮社 / 2020年6月24日 発行
学生時代、時間があれば東南アジアに遊びに行っていて、ほとんど本は読んでいませんでした。コロナ禍で旅行にも行けなくなってしまい、フラストレーションを発散させるために本でも読んでみるかと本屋さんへ。一番最初に手に取った『深夜特急』がそのときの自分に大ハマりして、自粛中はひたすら旅エッセイを読み漁っていました。あのとき、この一冊が本の魅力を教えてくれたからこそ、今たくさんの本に出会うことができています。(そう考えると、今バリューブックスで働いているのも、この本に出会ったおかげかもしれません)
posted by バリューブックス 編集部
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