B Corp企業で働く人の本棚、のぞいてみました|ロクシタン・中川政七商店編
2026-03-13
2026-03-17

現在バリューブックスでは、高校生から60代までの約300人のスタッフが働いています。フルタイムスタッフだけでなく、子育てをしながらやWワークなど働きかたもさまざま。
多くのスタッフは、全国から届いた本の査定や、オンライン注文商品の発送などを行うロジスティックス部に所属していますが、ほかにも、システム部や、総務経理部、マーケティング部、カスタマースタッフ、寄付事業や実店舗運営にたずさわるスタッフなど、あらゆるシーンで会社をささえる人がいます。
「本屋」としていくつもの顔をもっているバリューブックスですが、一体どんな人が働いているのか、その仕事内容や、スタッフの人となりが伝わるお気に入りの本をご紹介します。
本屋の裏側をのぞくような気持ちでお楽しみください。

第19回は自社サイトのシステム開発・保守を担当している上田さんです。日本と台湾を拠点にしながらリモートワークで仕事をしている、社内でもユニークな働き方をしている一人です。
上田です。
学生時代の部活動で振り返ると美術部、写真部、漫画部とアートが昔から好きでした。大学時代はピアノサークルに属しながら院を含めて6年間数学を専攻し、その後はIT企業で金融向けのややお堅い業務を経て、いまは本屋で落ち着いています。
今も絵が好きで、複数拠点を転々としながら仕事と趣味を続けています。一ヵ所に半年以上定住できない生活スタイルを自ら課してしまっていることがここ1、2年の悩みです。
現在、時々台湾に滞在してバリューブックスの仕事をリモートワークしているのですが、冬は厚着が苦手だったり寒さで心が鬱々としてくる身としては暖かいことが何より助かります。フルーツ天国で、芯までおいしく食べられる甘いパイナップルが好きです。

もともとバリューブックスの取り組みが好きで、本を売るときは積極的に利用するようなヘビーユーザーでした。バリューブックスから会員向けのの暑中見舞いが届いたことをきっかけに、何となくサイトを訪れ、求人情報が目に留まり、当時の自分がやりたいと思っていたことと業務内容が合致していたので応募してみたのがきっかけです。入社して5年目になります。


一言でいうならプログラマーに近いでしょうか。自社サイトに関わるシステム的なところの開発・保守を担当しています。
主にWebサイトの改修案がデザイナーさんから上がってきたらそれをコーディングで反映したり、サーバ環境の整備をしたりしています。
働きやすさの観点でいうと、リモートで仕事をさせてもらえることがまずありがたいです。良くも悪くも好きにやってみたら、という風潮があるので、そのスタンスが自分には居心地が良いです。
もともとバリューブックスのファンだった身としては、本屋だと思っていたら国内におけるB Corp 認証企業として重要な役割を担うようになったり、Youtube チャンネル(「積読チャンネル」「本チャンネル」)やPodcast(「本の惑星」) がスタートしたり、そうした動向を内側から(時には関わりながら)目撃できることがおもしろいです。
また本好きの人にはわりと名が知れている会社なので、あのバリューブックス、と知人から言われたりするとちょっと誇らしくなります。

アプリ制作とUIデザインに興味があります。最近はAIの恩恵で新しいことを始めるためのハードルが下がりつつある気がしているので、バリューブックスの自由さも活かして興味関心を軸に仕事につなげたいです。
自然科学、人文・社会科学、アート・デザイン、コミック、文庫
電車に乗っているとき(実は読書量はそんなに多くないです)

panpanya 著 / 1月と7月 / 2015年10月 発行
この作家さんの漫画を抜粋して作られたLINEスタンプがシュールで好きだったのですが、漫画そのものもドツボでした。何冊も読みましたが本書には一個とりわけ心に残った短編があり、忘れられないです。作者さんの知識量も妙な方面に豊富で訳がわかりません。余韻がすごいです。尊敬。

『Extremely Loud And Incredibly Close』
Jonathan Safran Foer 著 / Mariner Books Classics / 2006年4月4日発行
(日本語版タイトル:『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』)
これが原作になった同名の映画がもともと好きで、英語を勉強していた時期に日本語訳本とともに買ったきり、10年ちかく積まれていた本です。洋書のペーパーバックで分厚く、持ち運びに不便でずっと眠っていたのですが、最近ひとおもいに4分割した結果この数か月で半分ほど読了しました。積読卒業も近いかもしれません。割いてしまったのでもうどうあがいても売れません。
主人公の男の子が映画ではアスペルガー予備群(明確な診断が出なかった)という設定で、ある種の言語化されない境界に属している感じに勝手にシンパシーを感じていました。読んでいると映画のセリフにそのまま使われている文章が出てきたりして嬉しくなります。映像化されなかったシーンもあるので結末が楽しみです。

小川洋子 著 / 文藝春秋 / 2011年7月10日 発行
人生で読んだなかで恐らく一番泣いた本だと思います。それも一章で。
自分は大多数が素通りするようなところを立ち止まって拾い上げようとするまなざしに弱いらしく、冒頭から主人公のそのような視点が余すことなく描写されており切なくなりました。チェスを覚えてもう一度読みたいですね。細部は忘れてしまいましたが、もの悲しくも救われる物語だった記憶があります。
posted by 三井 美千穂
上田市出身、2017年に入社しました。総務や社内報を担当しています。趣味は読書とダンス。ちょっとした懸賞応募も楽しみのひとつです。
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