【本と出会う場所】店は生活を彩る“表現の場” /日常雑貨店「pace around」(長野県・御代田)
2022-05-10
2025-10-09
こんにちは。バリューブックスで編集や企画の仕事をしている神谷です。
自分は現在、世田谷区池尻にある「HOME/WORK VILLAGE(ホームワークビレッジ)」という場所で働いています。
ここは、もともと池尻中学校だった建物をリノベーションしてできた複合施設。
名前のとおり「HOME(暮らす)」「WORK(働く)」「VILLAGE(まち)」が混ざり合うように設計されており、芝生の広場を入口に、カフェや書店、オフィス、ポッドキャストスタジオ、屋上農園などが点在しています。
中学校だった頃の名残もたくさんあり、黒板や教室のドアがそのまま残っていたり、
放課後のような空気がどこかに漂っている。都会の真ん中にありながら、少し肩の力が抜けるような、そんな場所です。
この記事では、バリューブックスのオフィス以外にも、さまざまな会社の事務所やお店が並ぶこの施設について簡単にご紹介できればと思います!
バリューブックスは長野県上田市に本社を構える会社で、オンラインを中心に古本の買取・販売をメインに行っています。
長野が「本を循環させる現場」だとしたら、この池尻のオフィスは「本と出会う機会を生み出す場」。
本にまつわるディレクションや空間づくりを行うNUMABOOKSと共同で拠点を設け、新しい企画や実験が日々生まれる場を目指して、この施設の一角に事務所を開設しました。
施設の1階入口には、Takramとバリューブックスが共同でプロデュースする本屋「とつとつと」があります。
「とつとつと」は、総合受付とコーヒースタンドを兼ねたブックラウンジ。
ドリンク片手にゆっくりと語り合う言葉が本と響き合い、世界の新しい奥行きを発見できるような空間です。
ここでは、毎月ある一人の小さな声をきっかけに新しい本棚が生まれています。新しく生まれた本棚のテーマに紐づいたさまざまな声を集めており、本棚が日々変わりゆく様も楽しんでもらえるような場所になっています。
また、ブックラウンジに続く2階では、「捨てたくない本」の販売も行っています。バリューブックスに日々届く本には、さまざまな理由で値段がつかない本があります。そんな本たちも差し出す場所、方法を変えれば、まだまだ多くの読者に届く余地があるはず。
なるべく多くの本を、言葉をまとった「本」という形のままで次の読み手につなげたいという思いから「捨てたくない本」として、HOME/WORK VILLAGEの2階でも販売しています。
施設の1階奥には、ガラス越しに小さな部屋があります。ここは、ポッドキャストの収録スタジオです。
近年、一部の界隈で盛り上がりを見せているポッドキャスト。都内でも気軽に収録できる場所はまだ多くありませんが、ここでは、誰でも利用できるハイクオリティな収録環境が用意されています。(自分も何度か利用しましたが、とっても簡単に収録できました!)
本や言葉をめぐる場所に“声を録る場所”があるのは、この施設ならではの特徴です。
本屋「とつとつ」のポッドキャストもこの放送室で収録を行っています。気になる方はぜひお聞きください!
https://open.spotify.com/show/0zFIdCzJJB9MA2X8ijIine?si=7c91d1e3efb64c61
開業して間もないホームワークビレッジですが、すでに多彩なプロジェクトやイベントが毎週のように行われています。
まちの人と企業、個人と個人が自然につながっていく。そんな風景が日常のなかにあります。
まだまだ紹介したい魅力的なお店がたくさんありますが、今回の記事ではひとまずここまで……。(クラフトビアバーや、素敵なお花屋さんなど本当にいろいろあるんです!)
お近くの方はもちろん、遠方にお住まいの方も都内に来られる際は、ぜひ足を運んでみてください。
そして、これからこの拠点から、バリューブックスの新しい取り組みが少しずつ形になっていくのを、楽しみにしていてください。
まだ未完の東京オフィス。どんな場になっていくのか私自身も楽しみです
HOME/WORK VILLAGE HP:https://homeworkvillage.com/about/
posted by 神谷周作
愛知県の片田舎生まれ。大学卒業前、就職するのが嫌でバンコクに1年ほど住んでいました。なのでタイ語話せますสวัสดีครัป
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