2025-08-27

【 バリューブックスのスタッフ紹介】本屋で働くわたしたち vol.16  「アウトレット/下之条/卸し 担当」

 

現在バリューブックスでは、高校生から60代までの約300人のスタッフが働いています。フルタイムスタッフだけでなく、子育てをしながらやWワークなど働きかたもさまざま。

多くのスタッフは、全国から届いた本の査定や、オンライン注文商品の発送などを行うロジスティックス部に所属していますが、ほかにも、システム部や、総務経理部、マーケティング部、カスタマースタッフ、寄付事業や実店舗運営にたずさわるスタッフなど、あらゆるシーンで会社をささえる人がいます。

「本屋」としていくつもの顔をもっているバリューブックスですが、一体どんな人が働いているのか、その仕事内容や、スタッフの人となりが伝わるお気に入りの本をご紹介します。

本屋の裏側をのぞくような気持ちでお楽しみください。

 

 

第16回は、下之条倉庫でアウトレットチームを取りまとめている、上原さんを紹介します。買い取ることができずに古紙回収に回している本のなかから、「捨てたくない本」を拾い上げ、次の読者につなげている部署で、本をできるだけ本の形でリユースすることを大事にしながら活動しています。

 

──自己紹介をお願いします。

 

上原です。
長野県上田市出身ですが、関東にも10年ほど住んでいました。
前職は営業・リユース販売業をしていました。
趣味は運動で、ランニング・山登り・バスケ・などでリフレッシュしています。 地元と都会の両方を経験してきたので、いろんな環境に馴染むのはわりと得意です。
バリューブックスに入社して14年目になりました。

 

 

──バリューブックスに入社した経緯を教えてください。

 

リユース業で10年近く働いていたことからの流れで 特に深い理由はなかったんですが、なんとなく興味があって始めました。

モノを大事にするのは変わらないので。

 

 

バリューブックス初期のころの入社だったため、秋和や岡倉庫でコミックセットを担当したり、上田原・下之条倉庫では法人との取引担当など、会社の成長と共にいろいろな倉庫で働いてきました。

現在は、通常古紙回収にまわしている廃棄本(OFF本)をメインに扱っていて、オンラインのフリマサイトを通じて次の読者に届けています。法人取引先とも連携しながら、本の循環や活用にも力を入れています。

捨てられそうな本を無駄にせず、いろんな形で次の人につなげていくことを大切にしています。

 

 

 

──バリューブックスで働くおもしろさややりがいは、どんなところに感じますか?

 

正直言うと、派手さはなくて、日々の業務は単調で変わり映えしないことが多いです。でも、捨てられそうな本だけでなく、リユースの考えでいろんなモノを無駄にしないようにし、次の誰かにつなげることには、ささやかな意義を感じています。

大量にあるモノの中から価値を見つけていく地味な作業かもしれませんが、その積み重ねが環境にも人にも良い影響を与えていると思うと、続けていく価値があるなと感じています。

 

 

 

 

 

──これからバリューブックスでやっていきたいこと、やってみたいことがあったら教えてください

 

今のところ大きな目標とか夢っていうのは特にないんですけど、これまでの経験やリユースの考え方を活かして、モノを無駄にしない仕事をコツコツ続けていきたいなと思ってます。販売やリユースの流れをスムーズにすることで、効率アップやコスト削減にもつなげられたらいいなと考えてます。

また、amazonや楽天、自社サイト以外のさまざまな販売チャネルも上手く活用して、もっとたくさんのお客さんに商品を届けられるように工夫していきたいです。

一つひとつの積み重ねが会社の環境負荷を減らしたり、利益アップにつながると思うので、これからも改善できるところを見つけては、新しい方法や良いやり方をどんどん取り入れて、チームの役に立てるように頑張りたいです。

 

 

──どんなジャンルの本をよく読みますか?

 

人文・社会科学、趣味・実用、エンターテイメント(音楽・芸能など)、コミック

 

 

──普段、どんな時に本を読みますか?

 

考え事をしている時。あえてまったく別ジャンルの本を読んで頭の中を整理したり気分を切り替えるのに、ちょっと本に集中してみる感じ。なので半年に1冊くらいしか読めないです。

 

 

──最後に、お気に入りの本を教えてください。

 

①最近これ読みました

 

 

『Basketball Planet VOL.1 上質なシュートとは何か』

バスケットボール・プラネット 編著/ ベースボール・マガジン社 / 2021年5月8日 発行

 

バスケットボールの技術書でありながら、まるで哲学書のような一冊でした。

読んでいると、ずっと「あなたならどう考える?」と問いかけられているような感覚になります。単に「正解」を教えてくれるわけじゃなく、「考えるきっかけ」をくれる本。だからこそ、自分のこととして読み進められる。

専門的なテーマである「シュート」も、感覚ではなく理論として丁寧に解きほぐされていて、プレー経験がなくても、「なるほど、こんなふうに考えるのか」と納得しながら読めます。スポーツに限らず、何かを深く突き詰めたい人、自分なりの問いを持ちたい人にはすごく刺さると思います。

「問いを持つこと」って、どんな分野でも大切だと気づかせてくれる、そんな一冊でした。

 

 

 

②なんだか気になる積読本 

 

 

『ゾンビサバイバルガイド』

マックス・ブルックス 著,卯月音由紀 訳,森瀬繚 訳監修 / エンターブレイン /2013年8月 発行

 

ゾンビ襲撃が起きたときに一般市民がどう生き延びるかを具体的に教えてくれる本。何度も読み終えていて、内容は細かくて覚えておきたいのに、なぜか頭に入ってこなくて…。それでも気になって、ずっと積読本としてキープしています。

サバイバルの大事なポイントはちゃんと押さえておきたいし、「もしも!」の時に役立つかも、という気持ちもあって。手放せない、そんな一冊。

 

 

 

 

③やっぱり手放せない本 

 

 

『高校生日記』 

大仁田厚 著 / テイアイエス / 2000年5月11日 発行 

 

25年位前の社会人になって間もない頃、何をやってもうまくいかない時期があって、そんなとき当時プロレス好きだった自分が「大仁田厚だ」と軽い気持ちでなんとなく手に取ったのがこの本です。

内容は、41歳の大仁田厚が高校に通い直すという、ちょっと信じられないような話です。でも読み進めるうちに、「マジで青春してるな」と感じました。年齢や立場に関係なく、「何かを始める勇気」ってこういうことなんだと教えられた気がします。しかも、変にかっこつけることなく、ダサい部分もさらけ出しているのが逆に心に響きました。

この本を読んで、うまくいかない現実の中でももう一度踏ん張ってみようと思えました。「無理だ」と思っていたことも、限界を決めずに挑戦すれば、うまくいくかもしれない ___

そんな勇気をもらえる一冊です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

posted by バリューブックス 編集部

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