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美術協力のおしらせ

 

バリューブックスでは、およそ120万冊ある本の在庫を活かして、「本のある空間」をつくるお手伝いをしています。映画・ドラマ・舞台など、本を用いた表現が必要となる作品で、物語のシーンに合わせて選書・貸出を行い、本の活躍の幅を広げています。（パートナーシップ・プログラム）

買い取った本は、次の読者のもとへ送りだすだけでなく、こうした空間づくりにも役立っています。

 

2025年4月4日（金）公開の映画『片思い世界』（脚本：坂元裕二／監督：土井裕泰）では、相楽美咲（広瀬すずさん）、片石優花（杉咲花さん）、阿澄さくら（清原果耶さん）の3人が暮らす家の本棚の演出に、バリューブックスの本をご活用いただきました。

映画の世界観に寄り添いながら、3人それぞれのキャラクターに合った本をセレクトしています。

公開にあわせて、セットの様子を特別にご紹介します。

 

 

 

登場人物の本棚より

 

3人の女性が共同生活を送る家の本棚には、それぞれの暮らしぶりや個性がにじむ本が並んでいます。

24歳の会社員・美咲は、料理や裁縫が趣味。

和食や世界各国の家庭料理、お菓子づくりのレシピ本に加え、最近はスパイスカレーにハマっていることから、スパイス特集の雑誌なども揃えました。

また、手芸に関する本やパッチワークの雑誌なども好んで手に取るようで、本棚にはぬくもりのある暮らしを映す本が集まっています。

小説は、小川洋子、梶井基次郎、江國香織、有川浩といった、繊細な情景描写や心情に寄り添う作風を好んで読んでいます。

 

 

 

一方、理学研究科に所属する21歳の大学生・優花の本棚は、理系の知的好奇心に満ちています。

素粒子物理学や量子力学の参考書が並び、アインシュタインの伝記にも手を伸ばしている様子が伺えます。

また、読書家としての一面も持ち合わせており、村上春樹や江戸川乱歩の作品も棚に加わっています。

イギリス文学が好きで、特にファンタジー小説には愛着があり、洋書のペーパーバックがいくつも並んでいます。時折、ストリートスナップ系の雑誌を眺めているのも彼女らしい感性です。

 

 

そして、水族館で飼育員として働く20歳のさくらの本棚には、本というより“ビジュアル”が中心。

日頃からあまり活字に親しんでいない彼女の棚には、星野道夫の動物写真集や、海の生き物に関する図鑑、海洋生物学の入門書など、視覚で楽しめる書籍を選びました。

ページをめくるたび、彼女の仕事と日常に通じる世界が広がっていきます。

 

映画『片思い世界』のなかで、本たちがどんな風に空間を彩っているのか、ぜひ劇場で確かめてみてください。

 

 

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「片思い世界」
https://kataomoisekai.jp/

 

 

キャスト

相楽美咲：広瀬すず
片石優花：杉咲花
阿澄さくら：清原果耶
高杉典真：横浜流星
桜田奈那子：小野花梨
増崎要平：伊島空
ストリートミュージシャン：moonriders
加山次郎：田口トモロヲ
木幡彩芽：西田尚美

 

スタッフ

監督：土井裕泰
脚本：坂元裕二
企画：孫家邦、菊地美世志、那須田淳
プロデューサー：土井智生、伊達真人
撮影：鎌苅洋一、小林拓
照明：秋山恵二郎
録音：加藤大和
美術：原田満生、佐久嶋依里
装飾：石上淳一
衣装：立花文乃
ヘアメイク：豊川京子、宮崎智子
VFXプロデューサー：赤羽智史
特機：実原康之
編集：穗垣順之助
音楽：鈴木慶一
助監督：足立博
スクリプター：加山くみ子
製作担当：宮下直也
特別協力：杉並児童合唱団

 

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