発売前より話題を呼んだ高橋悠治と坂本龍一による幻の対談本『長電話』の復刊によせたコメントを公開中!
2024-10-01
2021-08-03
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三重県津市白山町にて、「眺めのいいカフェ」をコンセプトにお店を営む「カフェヒコ」。お店の顔ともいえる大人気のマフィンは、バリューブックスの実店舗「NABO」でも販売しています。そんなカフェヒコさんに、コーヒーを片手にページをめくりたくなる、3冊の本を選んでいただきました。読み終えた頃、自然と足がカフェに向かう人も少なくないはず。
著者が時間潰しのために毎日訪れる喫茶店「ルノアール」。そこで描くくだらない妄想や、遭遇する人々(ただひたすら見つめ合う中年カップルや、おしぼりのビニール袋を開けられない老人などなど)の行動や会話を観察してはおもしろおかしく分析する、とにかくゆるくて想像力がいっぱいなエッセイ。この本に出てくるような、つい妄想が止まらくなるような、個性的な人びとに出会えると思うと、カフェに行く理由がまた一つ増えるかもしれません。
せきしろ著
カフェで過ごす時間は、私にとってロマンティックなもの。おいしいコーヒーを淹れてもらい、使い慣れたものではないカップに口を付ける。日常から離れ、自分を違う視点から見ているような、そんな気分になるのです。美術作家の永井宏さんが、神奈川県葉山で運営していた『SUNLIGHT GALLERY』で出会った10人と、自身のエッセイをまとめたこの本は、日々の生活にロマンティックな瞬間をもたらす楽しさを教えてくれました。
永井宏著
それぞれのカフェが持つ物語を1冊の本にしたもの、とでも言うのでしょうか。マスターによる印象深いお客さんの話や、お客さん視点からみたお店への思いなど、カフェにまつわる何気ないエピソードが綴られています。文字や写真をびっしりと詰め込むのではなくて、余白や遊び心を持って、ひとつひとつ丁寧に組み立てられたストーリー。しっかり読み込んだり、パラパラと眺めたり。その時々の気分で何度も読み返したくなる1冊です。
山村光春著
posted by バリューブックス 編集部
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