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2021-01-26

納品書のウラ書き vol29 「さあ走ろう、物語が続く限り。心と体を燃やすランニング本」

バリューブックスの本を購入していただいたお客様にお届けしている「本の納品書」
その裏面に掲載している編集者・飯田による書評「納品書のウラ書き」のバックナンバーを公開します。
納品書のウラ書きにまつわる詳しいストーリーはこちらをご覧ください。

 

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神奈川生まれのものですから、幼いころは箱根駅伝の応援に駆けつけるのが一年の始まりでした。小さな旗を振る間に、走者はビュンと目の前を駆けていく。走ってたすきを繋げる。いわばそれだけの営みの中に、唯一無二の物語が生まれ、多くの人が毎年熱狂するなんて、不思議なものですね。今回は「走ること」をテーマに5つの本を選びました。海外ジャーナリストが体験する駅伝からスニーカーの歴史まで、ランニングの奥行きをご堪能ください。

 

 

『駅伝マン 日本を走ったイギリス人』

アダーナン・フィン著 濱野大道訳(早川書房)

ウラ書き

駅伝や地域マラソンなど、日本人が長距離走を暑く信奉する理由を探るためイギリスからやってきた著者。走ることから日本の文化・国民性が浮き彫りになっていくのは、むずがゆいけどおもしろい。

 

 

 

『BORN TO RUN』

クリストファー・マクドゥーガル著 近藤隆文訳(NHK出版)

「どうして走ると足は痛むのか?」その疑問を解消するべく、切り立った崖の中に住む″走る民族″を探す旅に出る。まるで小説のような旅路から、ランニングの秘密が明かされていくノンフィクション。

 

 

 

『東京スニーカー史』

小澤国行著(立東舎)

なぜスニーカーという運動靴に日本独自のカルチャーが生まれ、多くの若者たちを虜にしたのか。60名以上への取材を経て、90年代スニーカーブームの熱気と歴史を詰めた1冊。

 

 

 

『走ることについて語るときに僕の語ること』

村上春樹著(文藝春秋)

小説家・村上春樹がランナーであることを知っていましたか?シューズを携え、世界各地をかける彼。走り続けることがその創作、ひいては人生と深く結びついていきます。

 

 

 

 

『かなたかける』

太田省一著(筑摩書房)

他人の背中を走って追い抜くのが好きな小学生、桜庭かなた。そのひたむきさは、次第にまわりの友達にも伝播していって……。爽やかな風が吹き抜けるランニング漫画です。

 

 

posted by バリューブックス 編集部

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