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2021-01-26

納品書のウラ書き vol30 猫本を読んだら、もうちょっとだけ君たちに近づけるかな

 

バリューブックスの本を購入していただいたお客様にお届けしている「本の納品書」
その裏面に掲載している編集者・飯田による書評「納品書のウラ書き」のバックナンバーを公開します。
納品書のウラ書きにまつわる詳しいストーリーはこちらをご覧ください。

 

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2月22日は猫の日! ……なんて言ったところで彼らはどこ吹く風、自由気ままにいつもの日常をあくび交えて過ごしているのでしょう。かわいらしい猫本は巷に溢れていますが、今回は少し趣向を変えた5冊を。猫自身が語る生活のマニュアル書、GPSから判明したその生態、飼い猫にメロメロなメタルバンドの面々。本を読んだって、猫の気持ちはなかなか分からない。でも、君たちと僕らがよき隣人だってことは思い出せるはずだから、ね。

 

 

『猫語の教科書』

ポール・ギャリコ著(筑摩書房)

「人間の家をのっとる方法」「魅惑の表情をつくる」などなど、新米猫に身の振る舞い方を教える本書の書き手は、猫本人! え? 信じられない? やれやれ、人間は疑り深いのね。

 

 

 

 

『Metal Cats』

Alexandra Crockett著(powerHouse Books)

メタルバンドのメンバーたちが愛猫と戯れる写真集。いかつい顔がほころぶ様子に、なんだか人間の方がかわいらしく見えてくる。本の売上の一部を猫のために寄付する、という姿勢もクール。

 

 

 

猫にGPSをつけてみた

高橋のら著(雷鳥社)

山の中で猫6匹と暮らす日々、彼らに装着した GPS からはそのたくましい生活が浮き上がります(家主が寝たあとにこっそり外出していたり!)。猫の冒険譚、ご覧あれ。

 

 

 

『ねむいねむいちいさなライオン』

マーガレット・ワイズブラウン著(徳間書店)

未知の世界に飛び出したくなった子ライオン。様々な動物たちに出会うけれど、うつらうつらとまぶたが重くなって…… ああ、だって君もネコ科だもんね、とうなずきたくなる写真絵本。

 

 

 

 

 

『銀河鉄道の夜』

ますむらひろし著(扶桑社)

登場人物たちが擬”猫”化された『銀河鉄道の夜』。人であろうと猫であろうと、この作品が放つメッセージは揺るぎません。さぁ、僕らも猫になったジョバンニたちと宇宙をめぐりましょうか。

 

 

posted by バリューブックス 編集部

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