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ウェブマガジン。

2025-05-22

【 バリューブックスのスタッフ紹介】本屋で働くわたしたち vol.14  「実店舗バリューブックス ラボ担当」

 

現在バリューブックスでは、高校生から60代までの約300人のスタッフが働いています。フルタイムスタッフだけでなく、子育てをしながらやWワークなど働きかたもさまざま。

多くのスタッフは、全国から届いた本の査定や、オンライン注文商品の発送などを行うロジスティックス部に所属していますが、ほかにも、システム部や、総務経理部、マーケティング部、カスタマースタッフ、寄付事業や実店舗運営にたずさわるスタッフなど、あらゆるシーンで会社をささえる人がいます。

「本屋」としていくつもの顔をもっているバリューブックスですが、一体どんな人が働いているのか、その仕事内容や、スタッフの人となりが伝わるお気に入りの本をご紹介します。

本屋の裏側をのぞくような気持ちでお楽しみください。

 

 

第14回は、オンラインでは買い取れず、古紙回収に回すはずだった本のなかから集めたアウトレット本屋「バリューブックス ラボ」のスタッフ山田さんです。大学院生で学業の傍ら週末はラボの店を任され、平日は倉庫で発送作業を担当しています。

 

──自己紹介をお願いします。

 

山田です。群馬県出身です。

大学進学で長野県に住み始めて5年目になりました。

趣味は音楽鑑賞。よくライブにも行きます。街歩きも好きでお気に入りのお店を見つけては、足しげく通っています。お酒も大好きで特にビールと日本酒、美味しい肴があれば幸せ!密かな楽しみはJR東日本の新幹線車内サービス誌「トランヴェール」での柚月裕子さんの連載「旅のまにまに」を読むことです。

 

 

──バリューブックスに入社した経緯を教えてください。

 

2022年に上田に引っ越してきてすぐに、バリューブックスの実店舗の「本と茶 NABO」と「バリューブックス ラボ」を知り、通い続けているうちに、ラボで働きたい!という思いが芽生え、当時店番をしていたスタッフに、「働きたいです!」と直談判をしました。

最初は募集が無いということで断られたのですが、約半年変わらずお店に通い続けていたところ、お声がけ頂き、二つ返事で働かせていただくことになりました。

2023年の3月入社、現在3年目に突入です。

 

 

──バリューブックスではどんな仕事をしていますか?

 

バリューブックス ラボでの店番と、ラボに関するメルマガの執筆、上田原倉庫での発送業務に携わっています。

 

 

 

──バリューブックスで働くおもしろさややりがいは、どんなところに感じますか?

 

やはり本に囲まれた環境で働けること。

ラボでは「捨てたくない本」を新たな読者のかたに届けられたとき、購入してくださったときにやりがいを感じます。

 

 

 

発送業務では、本を買ってくれたお客様のことを想像して、この本を届けるぞ〜!というモチベーションになり、やりがいに繋がっています。

発送業務に携わるようになってからは、ラボのお客様から「バリューブックスで本を買ってます!」などの声を聴くと、より一層うれしく感じるようになりました

座談会や勉強会、交流会など、異なる部署の方と関わる機会や、会社のことを考えたり学びのきっかけがあることも、バリューブックスならではの取り組みであり、面白さだと思います。

 

──これからバリューブックスでやっていきたいこと、やってみたいことがあったら教えてください

 

ブックバスやNABO・ラボでイベント出店に行きたいです!

また、ラボの2Fをどんどん活用してイベントもやっていきたいです!

 

 

──どんなジャンルの本をよく読みますか?

 

文芸(小説・詩など)、エンターテイメント(音楽・芸能など)、雑誌、新書、文庫

 

 

──普段、どんな時に本を読みますか?

 

寝る前や隙間時間を見つけて読むことが多いです。

 

 

──最後に、お気に入りの本を教えてください。

 

①最近これ読みました

 

 

 

明けないで夜

燃え殻 / マガジンハウス / 2024年10月17日

 

高校1年生のときに『ボクたちはみんな大人になれなかった』に出会いました。

燃え殻さんの実体験に基づく切なく儚い恋物語に心を奪われ、以来小説・エッセイを追いかけるようになりました。

この作品は燃え殻さんの珠玉の30篇、最新のエッセイ集です。

燃え殻さんが綴る文章は人間味に溢れ、いつでも寄り添ってくれるように私は感じます。

心がすっと軽くなる、心地よい読後感を味わうことができます。

 

②なんだか気になる積読本 

 

 

 

『本は読めないものだから心配するな』

 

管啓次郎 / 筑摩書房 / 2021年9月13日 発行

 

 

『本は読めないものだから心配するな』・・・? 書店でタイトルのインパクト強さと表紙の美しさに惹かれ、つい先日購入しました。冒頭を少し読むと、途中で読むのをやめてしまったり、積読のまま手つかずだったり、読んだのに忘れてしまったり・・・

そんなことは心配しなくて良いようです。先の言葉の真意を知るべく、私はこの本を読みたいと思います。

 

 

 

③やっぱり手放せない本 

 

 

『音楽 完全版』

 

大橋裕之 著 / カンゼン / 2019年12月9日 発行

 

ひょんなことからベースを拾った主人公・研二がバンドを組みフェスに出演する物語。

『映像化が不可能』と言われた本作は、岩井澤健治監督により、全編手描き40,000枚以上の作画と、7年以上の製作期間を費やし映画化されました。

当時高校2年生だった私が、はじめてミニシアターに足を踏み入れたのがこの作品です。

初期衝動のままに音楽を奏でる姿は、まさしく“青春”そのもの。

映画を観たあとに原作を購入したのですが、忘れられない1本であり手放せない1冊です!

ぜひ皆様に大橋裕之ワールドを、“ロック伝説”と謳われる本作をお勧めします!

 

 

 

posted by バリューブックス 編集部

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