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2025-04-11

本屋で働くわたしたち vol.13 【 バリューブックスのスタッフ紹介】

 

現在バリューブックスでは、高校生から60代までの約300人のスタッフが働いています。フルタイムスタッフだけでなく、子育てをしながらやWワークなど働きかたもさまざま。

多くのスタッフは、全国から届いた本の査定や、オンライン注文商品の発送などを行うロジスティックス部に所属していますが、ほかにも、システム部や、総務経理部、マーケティング部、カスタマースタッフ、寄付事業や実店舗運営にたずさわるスタッフなど、あらゆるシーンで会社をささえる人がいます。

「本屋」としていくつもの顔をもっているバリューブックスですが、一体どんな人が働いているのか、その仕事内容や、スタッフの人となりが伝わるお気に入りの本をご紹介します。

本屋の裏側をのぞくような気持ちでお楽しみください。

 

 

 

第13回は、平日はバリューブックス築地倉庫の現場タイムリーダー、週末は自身のフレンチのお店でシェフをしているWワークの大野さんをご紹介します。

先日開催した社内交流会でも、おいしい料理を自作の器と共に提供してくれました。

 

──自己紹介をお願いします。

 

大野です。もうすぐ入社して6年になります。

兵庫県西宮市出身。大学中退後、賄いごはん目当てで料理の道に進みました。以来30年料理をしています。はじめはイタリアンレストランで働いていましたが、ワインを好きになったことがきっかけでフランスに3週間旅立ち、その後東京、神戸、大阪でフランス料理のお店で修行。

独立して6年後に長野へ移住し、現在、古民家でフレンチのお店『ラ・ロッシュ』を週末開いています。

趣味は音楽を聴くことと、3年前から始めた陶芸。髪を白く染めたことで気分が変わり、動きも軽やかになりました。最近ドラムをはじめたので今年はバンドもやってみたいです。

いつか自分で作った器だけでフレンチのフルコースを作るのが目標です。

 

 

 

──バリューブックスに入社した経緯を教えてください。

 

とりあえず週末だけレストランをすることになり、平日働ける仕事を探していました。ツルヤとどっちか迷ったけど、ちょっと変わってると聞いていたバリューブックスにしました。

入社当時は、自分の店が軌道に乗るまでという感じで働き始めたのですが、上田市で開店して間もなくコロナ禍になり、バリューブックスで働くことが多くなりました。

今は料理だけストイックにやるのではなく、違う分野でWワークできていることでバランスがとれて精神的にもリフレッシュできているため、この働き方を続けています。

 

社内交流会でシェフとして料理を提供してくれた大野さん

 

──バリューブックスではどんな仕事をしていますか?

 

築地倉庫でタイムリーダーの仕事をしています。

主に、その日出勤したスタッフの作業割り振りを行ったり、トラブル対応をおこなっています。

荷物量に応じて荷下ろしや、箱出しという本を査定するスタッフの横で査定物の本をダンボールから出し、査定がスムーズにいくよう準備する作業も入ったりしています。

 

──バリューブックスで働くおもしろさややりがいは、どんなところに感じますか?

 

一緒に働く仲間がいい人ばかり。6年一緒に働いている人も多くいて、安心感もあります。週末別の仕事をしていることにとても理解があり、バリューの仲間たちが働きやすい環境を作ることも考えて仕事しています。

 

──これからバリューブックスでやっていきたいこと、やってみたいことがあったら教えてください

 

若い子たちに負けないスピードで荷下ろしすること!笑

 

1日1000箱以上届く(!)荷下ろしの様子はこちらから

『バリューブックスの内側をお見せします!~査定編~』

 

 

 

──どんなジャンルの本をよく読みますか?

 

文芸(小説・詩など)、アート・デザイン、趣味・実用、エンターテイメント(音楽・芸能など)

 

 

──普段、どんな時に本を読みますか?

 

家ではあまり読めないので、ミスドとかに行って集中して読みます。

 

 

──最後に、お気に入りの本を教えてください。

 

 

①最近これ読みました

 

 

ポーの話

いしいしんじ著/ 新潮社 / 2008年10月1日 発行

主人公に感情移入したりすることもなく、ストーリーもかなり不思議ながら一気に読ませてくれるところ。他の著作も読んでみたいです。(『ぶらんこ乗り』も良かった。)

 

 

②なんだか気になる積読本 

 

 

『90年代ディスクガイド USオルタナティブ/インディ・ロック編』

松村正人 編集・監修 / Pヴァイン / 2022年9月28日 発行

最近90年代のオルタナティブロックばかり聴いているのですが、リアルタイムでは日本とUKのものばかり聴いていてアメリカは聴かず嫌いでした。なのでたまにこの本を辞書代わりに開いてアメリカオルタナティブを再発見して、中古CDを漁っています。

 

 

③やっぱり手放せない本 

 

『素材より素材らしく』

杉野英実 著 / 柴田書店 / 1998年11月 発行

昔デザート作りが苦手だった時にずっと読んでいて、今も読んでいる本。タイトルも素晴らしく、料理するうえでいつもそうありたい、と思っています。

 

 

 

posted by バリューブックス 編集部

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