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本に触れる。
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2022-01-13

① 「本をつくってみたい」という思いを、そのまま印刷会社にぶつけてきた 〜 個人が本を作るまで 〜

こんにちは、バリューブックスで編集者をしている飯田です。

実は最近、とある理由で「本をつくってみたい」という思いが自分の中で膨らみはじめているんです。

そんなことを、バリューブックスがいつもお世話になっている松本市の印刷会社「藤原印刷」さんにぽろっとこぼしたところ、「だったら、一度お打ち合わせをしませんか? 気軽に相談してもらって大丈夫ですから」と言っていただいて。

 

藤原印刷さんには、バリューブックスの「本だったノート」の制作にもご協力いただいています。

原稿が完成しているわけでもないし、本のイメージもふわふわしたまま。
そんな状態で、印刷会社に本づくりの相談をしてもいいのだろうか?

恐る恐る尋ねても、藤原印刷さんは「大丈夫ですよ」と爽やかに答えるだけ。

ということで、その言葉に甘える形で藤原印刷で印刷コーディネートを務める小池さんに、zoom で本づくり相談をお願いしました。

 

小池 潤(こいけ じゅん)
1982年長野県諏訪郡富士見町生まれ。大学卒業後、旅行会社での予約カウンター、WEB制作、中国(上海)での駐在業務を経て、2014年に藤原印刷入社。本社営業部配属後は長野・山梨の顧客中心に印刷コーディネートに従事。

 

藤原印刷さんとの本づくりの過程を公開していくことで、

「本をつくりたい。でも、どこから何を始めればいいのか、分からない」

と考えている個人の方々の後押しにもなれたら、と思っています。
(とはいえ、まずは自分が頑張らないと!)

リアルタイムでお届けしていくので、いつ完成するのか、何回の打ち合わせを経ていくのか、先は見えていませんが、その臨場感もお楽しみいただければです。

「個人が本を作るまで」シリーズ第1弾、始まりです。

 

こんなにふわっとしていて、いいの?

 

飯田:
小池さん、今日は本の相談をする前に、まずは一点確認しておきたいことがありまして。

小池:
はい、なんでしょう。

飯田:
どういう本をつくるのか、どれくらい刷るのか、僕の中でもまだふわふわしている状態なんです。こんな状態で、印刷会社さんに時間を取ってもらって相談していいのか不安で……

だって、数十部だけしかつくらない、となったら藤原印刷の利益も小さいですよね。それに、藤原印刷は高クオリティの本ばかりつくっている印象があるから、気軽に相談してもいいのだろうか、と思ってしまって。

藤原印刷のインスタグラムに並ぶ、これまでが手がけた書籍たち

 

小池:
いえいえ、全く問題ないですよ!こうして問い合わせいただけること自体が、僕たちにはとってもありがたいんです。

飯田:
ほんとうに……?

小池:
ほんとうです(笑)。たしかに、藤原印刷は出版社と組んで何千・何万部の本を刷ることもあるけれど、個人の方からの依頼だって多いんですよ。なので、気後れせずに気軽に相談してください。それに、飯田さんのように「ふわふわした曖昧な状態」で相談いただく方が、満足度を上げることができるんです。本づくりは、その過程で満足度が大きく変わるものですから。

飯田:
本をつくる過程で満足度が変わる、ですか?

 

 

小池:
はい。本の完成、ゴールを100としたら、今の飯田さんはきっと5ぐらいの段階ですよね。そこから100にどう向かうかで、最終的な満足度は変わるんです。

「お客様が望む印刷物をつくる」というのは、藤原印刷の使命ではあるけれど、言ってしまえば最低限達成するベきラインなんです。大切なのは、ゴールに向かうまでに、いかにお客様の理想や予算などを考慮した提案ができるのか。そうした伴走を経て本が生まれることで、「本をつくれてよかった」と心の底から思っていただけるんです。

ですので、話し合いの上で「これは藤原印刷で刷らない方が、満足度が上がる」と判断したら、そういった提案もします。お手軽なネットプリントをおすすめすることもあるし、家庭用のプリンタを活用しても本はつくれるのでそれを提案したり。

飯田:
なるほど、曖昧な状態で相談するからこそ、それに輪郭を持たせていく過程を一緒に行えるんですね。話はよく分かるんですが、藤原印刷さん、ちょっといい人過ぎませんか?

小池:
え、そうですかね!?(笑)。でも、そうした仕事が結果的に会社にも繋がってくると思っているんです。仮に、飯田さんが藤原印刷で本をつくって非常に満足していたら、それを誰かに伝えたいと思いますよね。人は、自分の喜びに共感してもらいたいものですから。

そうすると、自然に飯田さんが「藤原印刷で本をつくったら、こんなにいいものができたよ」と周りの方に伝えていく。そこから藤原印刷を知り、本をつくることになった人は、また飯田さんのように周りに伝えていく。そんな循環が生まれるかも知れないですよね。

飯田:
そうか、山の上から小石を蹴ると、それが他の石に当たって段々と大きく転がるように、僕から離れた範囲にも広がっていくかも知れない、ということですね。もし、僕がつくった本は小部数だったとしても。

小池:
その通りです。こちらから印刷の営業をかけるよりも、こうしてお客様からお声がけいただいて、それに全力で接して満足感を得てもらう方が僕たちも嬉しいんです。お客様が喜べない本づくりをしても、その小石は広がっていかない。だから、「やってよかった」という心の後味を覚えてもらいたいんです。

飯田:
そうか、おかげさまで安心できました。では、ぼんやりした本づくりの構想ではあるけれど、遠慮なく相談させてもらいます!

 

頭の中の「本」のイメージを共有していく

 

飯田:
「本をつくってみたい」と思った動機は、最近とある2冊の本に寄稿したのがきっかけなんです。

 

『二度と行けないあの店で』都築響一 編
人気芸人、作家、イラストレーターなど、100人の書き手がそれぞれの「あの店」の思い出を語るエッセイ集。

 

『二度と行けない(上田の)あの店で』
『二度と行けないあの店で』の出版を受けて、スピンオフ版としてバリューブックスが長野県上田市に構える本屋「NABO」から発行した冊子。

『二度と行けないあの店で』と『二度と行けない(上田の)あの店で』、どちらにも寄稿させてもらったものの、この2つは本のつくりが異なっていて。

前者は、いわゆる「本」という佇まいですよね。単行本で、分厚い。僕の文章は100人の書き手のうちの1人でしかないけれど、それでも「自分の文章が立派な本になった!」なんて喜びもあって。

逆に、後者の上田版は、自分たちで印刷してホチキスでまとめただけのものです。でも、それに値段がつけられて店頭で売られていることに、「本は、こんなにも気軽につくってしまっていいんだ!」という、また別の感動も覚えたんです。その両方の体験から、次第にむくむくと「本をつくってみたいぞ」という意欲が湧いてきて。

それに、僕はバリューブックスだけでなく、個人としても編集やライティングの仕事をしているんですが、本はひとつの名刺にもなると思ったんです。「僕は、こういう文章を書いている人です」と、直接手渡せるものがあると伝わりやすいだろうから。

ということで、小池さん、僕は本がつくりたいです。

小池:
飯田さん。

飯田:
はい。

小池:
つくりましょう!

飯田:
やったー!

……で、僕は何からすればいいでしょうか?

小池:
一口に本と言っても、様々なものがありますよね。単行本や文庫本などのサイズの大小や、ページ数の量、並製本や上製本といった製本の違いなど、細かく見ていくとたくさんの種類の本がある。

 

 

飯田:
うんうん、そうですよね。僕も、参考になるように何種類かの本を用意してきました。

小池:
お、いいですね! 飯田さんが「本をつくりたいなぁ」とぼんやり思っている時、「こんな感じの本」というなんとなくのイメージが頭の中にはあると思うんです。まずは、そのイメージを聞かせてもらうのがヒントになりそうです。どうしてそのサイズ、その形の本をイメージしていたのか。そこを解きほぐしていくことで、僕たちも様々な提案ができると思っています。

飯田:
なるほど、僕が想像している本は「どんな本」なのか、小池さんと共有するということですね。

小池:
そういうことです。それによって、目指すべき本の物質的な形が見えてくるんです。

 

身の回りにある本を見比べていく

 

 

小池:
ここまでは本の外側の話でしたが、次は中身ですね。文字だけの文章を主体としたものなのか、写真やイラストなども組み込んでいくのか、などなど。本の外側と内側の話を聞いた上で、それを合致させるにはこういうものがいいんじゃないか、と詰めていきます。

飯田:
そうか、たとえば僕が写真を主体とした本をつくろうとしていたら、「このサイズだと小さいと思うので、もっと大きな本にしませんか」といった提案をもらえたりするんですね。

小池:
そうですね、紙面の大きさはとても大事な要素なので、そういった提案をしたりもします。逆に、ポケットサイズでどこにでも持ち歩けるような本にした方が理想に近づく場合もあります。「こういう本は、こういう風につくる」と決めているわけでなく、話し合いの上でカスタムしながら理想形を目指すんです。

 

 

飯田:
なるほど。では、僕が想像している本ですが、サイズとしてはいわゆる単行本・文庫本ぐらいのものを考えています。というのも、今回は文章を主体としたエッセイにしようと思っていて。『二度と行けないあの店で』に寄稿したものに連なるような、「食」を軸としながら様々な思い出を回想していくものにしたいんです。

単行本としての存在感もいいし、でも、文庫本のように気軽に枕元に置けるようなコンパクトさも捨てがたい……

小池:
飯田さんが今手にとっているのは、どんな本ですか?

飯田:
梨木香歩さんの『エストニア紀行』です。単行本サイズで、表紙はやわらかく並製本ですね。

小池:
カバーもついていますか?

飯田:
ついています。

小池:
なるほど。お手元に、文庫本もありますよね?

 

 

飯田:
はい、 須賀敦子さんの『ヴェネツィアの宿』という文庫本があります。

小池:
では、それぞれをご自身の手で開いて見てください。もちろん本自体のサイズも違うけれど、文字の大きさや、1ページの中に入っている文字の量が違うと思います。まずは、そこを比較してみるといいですね。

飯田:
ほ、ほんとうだ……!改めて意識してみると、余白の取り方など、文章の佇まいが違っています。

小池:
どんな思いや読み心地を感じてほしいのか、自分自身がいち読者となったつもりで見比べてみると、いろいろな発見があると思います。あとは、まだ先の話になりますが、本のサイズは本づくりのコストとも関わってきます。

飯田:
本づくりのコスト。

小池:
A3の紙を思い浮かべてもらうと分かりやすいです。A3の紙にはA4の紙が2枚入りますよね。A4にはA5の紙が2枚、A5にはA6の紙が2枚入る。つまり、A3にはA6の紙が8枚入っていることになる。ここが印刷ではポイントとなってくるわけです。

飯田:
紙のサイズが小さいと、一度に取れる紙の量が増えてコスト削減に繋がるんですね。

小池:
そういうことです。もちろん条件によっては変わってきますが、それを念頭に置いた上で、飯田さんの表現したいことと費用を見比べていくことも大切なポイントですね。

飯田:
たしかに、本づくりにかける費用も大切な判断軸ですよね。ちなみに、こうした文章主体の本をつくる際には、どれぐらいのお金がかかるんでしょう。 仮に単行本で何ページ、何部刷りたいです、とお伝えすれば分かるものですか?

小池:
実はですね、こうしたご相談の場でそういった金額感は、お答えしないようにしているんです。

印刷費だけが、本のコストじゃない

 

 

飯田:
え、どうしてですか?

小池:
まだまだ不確定要素が多くて、この場でお伝えする金額はあまり参考にならないんです。本づくりにかかるお金は、紙の値段や印刷費だけではありませんから。

たとえば飯田さん、文字を主体とした本というお話でしたが、その文字のデータはどのようにつくりますか? いわゆる「原稿」と呼ばれるものですね。

飯田:
原稿ですか? えーと、word や Google ドキュメントなどに書こうと思っていましたが……

小池:
うんうん、飯田さんが直接書かれるんですね。でも、人によっては自分の喋ったことをライターさんに書いてもらう、「聞き書き」というスタイルを取る場合もあります。

飯田:
ああ、たしかに。その場合は、ライターさんに原稿づくりをしてもらう費用が発生しますね。

小池:
そういうことです。あとは、いただいた文章をそのまま本にするのか、それとも、各エピソードの内容を調整したり章立てをしたりと「編集」するのか、そこも関わってきますね。

 

 

飯田:
なるほど。ちなみに、そういったライターや編集者を必要とする時は、僕自身が探すのがよいのでしょうか?

小池:
もし心当たりがあれば、そうするのがベターでしょうね。飯田さんの人となりや感覚を少しでも分かっている方とお仕事をする方が、飯田さんのつくりたいものが実現しやすいと思います。

藤原印刷は印刷会社ですので、ライティングや編集の機能は持っていません。ただ、ご希望であれば藤原印刷と繋がりのある方の中からご紹介することもできるので、そこはご安心ください。それに、編集を介さず自分が納得する本づくりする、というのもアリです。そういった方も多いですからね。

飯田:
ふむふむ。そう言われてみると、本のデザインや、表紙をイラストにするならイラストレーターさんにお願いするのかなど、考えることは他にもありますね。

 

 

小池:
そうなんです。ただ、そういった本の外側(カバーや表紙など)については、藤原印刷が直接お手伝いもできるんです。「装丁」と呼ばれる、デザインに関わる領域ですね。もちろん、飯田さんがお知り合いのデザイナーさんに依頼する形でも大丈夫ですよ。

あとは、「DTP(Desktop Publishing)」と呼ばれる原稿を紙面にレイアウトしていく作業もあります。細かい点になりますが、ここもデザイナーさんが対応されるのか、藤原印刷で対応するのかといった違いでコストも変わってきますよね。

飯田:
よく分かってきました。だから小池さんは、はじめに「最初の段階で金額は伝えられない」とおっしゃたんですね。

小池:
そうなんです。こういったお話を経ずに印刷費だけをお伝えしてしまうと、あとでお互いに齟齬が生まれてしまって、結局はお客様の満足度を下げてしまう結果に繋がってしまうんです。

飯田:
たとえば、「DTPの費用がかかるなんて、聞いてなかったぞ!」と言われてしまったり。結婚式のプランなどでも聞く話ですよね。「〇〇万円で結婚式が開ける」と聞いていただけれど、料理や花のオプションが増えていって、結局は高額になってしまう……

小池:
それと近いかも知れないですね(笑)。たしかに、費用を考えるのは本づくりおいて非常に大事な軸です。でも、そこだけを目に見える形にしてしまうのではなく、飯田さんがつくりたい本の形を一緒に練り上げていった上で、はじめてお見積りを提示したいんです。その上で、予算内に収めるためにどこを調整すべきか、といった議論していくのが大事ですね。

 

次のステップに向けての宿題

 

 

飯田:
小池さんのおかげで、自分がすべきことがだんだんと分かってきました。次回の打ち合わせのために僕が考えておくこと、宿題としては何があるのか、改めて教えてもらってもいいですか?

小池:
まずは身の回りの本を観察して、自分のつくりたい本の輪郭をつくっていきましょう。今日のご相談を終えたあとでは、きっと見える景色が違っているはずです。自分がアップデートされた状態で改めて身の回りの本を手に取ってみると、これまでは気づかなかった要素を発見できると思います。その発見を次回に話してもらえると、より完成に近づいていけますね。

飯田:
はい、だいぶ本の見え方が変わりました。単なる本のサイズだけでなく、文字の佇まいや紙の質感など、意識的に本を観察していきます。あとは、編集やDTPなど、実際の本づくりの過程をどうしていくか、ですね。

小池:
そうですね。飯田さんの場合は、ご自身が編集やライティングをなさっているので、そこは人の手を借りなくてもいいかも知れません。デザインやDTPはお知り合いの方でもいいですし、藤原印刷が手がける形でもよいので、じっくり考えてみてください!

飯田:
はい!

 

藤原印刷に相談したい時は?

 

飯田:
ちなみに、僕はたまたまご相談の機会が得られましたが、藤原印刷さんにこうした本の相談をしたい方がいたら、どのようにご連絡したらよいのでしょう?

小池:
藤原印刷のお問い合わせページからご連絡いただく形で、大丈夫ですよ。こうしてオンラインでお打ち合わせができますし。僕たちの拠点は長野県松本市ですが、大阪、兵庫、愛媛、高知などなど、様々な地域のお客様がいます。

 


本づくりの相談をしたい方は、藤原印刷のホームページへ
https://www.fujiwara-i.com/

飯田:
え、そんなに離れた地域からも連絡が来るんですか! でも、たしかにオンラインなら関係ないですもんね。

小池:
意外に思われるかも知れませんが、こうしたオンラインでの打ち合わせでこちらが受け取れる情報量って、実はとても多いんです。お住まいの空間はどういったテイストなのか、僕たちのどの提案によい表情を返してくださったのか。もちろんそうした情報が絶対ではなく、あくまでヒントの1つでしかないけれど、電話やメールだけでは得られないものがたくさんあります。

それに、お話が進んできたら、紙見本や試作品などの実物をお送りして、それを共有しながら話し合っていくのでご安心くださいね。

 

 

飯田:
そこまでしてくれるんですね。改めて、最初の相談と同じ問いかけになってしまうのですが、こうして気軽にお問い合わせフォームからご連絡してもいいんですか?

小池:
はい、もちろんです。デジタル化が今後さらに進んでいくと思いますが、「表現をしたい」という欲は人間にとって普遍的です。デジタルが進むほど逆にこだわりの紙の需要は増えていくはずで、現に今も増えている実感があります。私たちはその人らしい個性のある本づくりを実現することで、「つくる人」を増やしたいんです。最近、クラフトビールやクラフトジンがブームですよね。同じように「クラフトプレス」と呼んでいるのですが、自分らしい本づくりをする人を増やしていきたいんです。

ですので、規模の大小や予算などは気にせず、「本をつくりたい」と思った際には気軽にお問い合わせください。

飯田:
なるほど、よく分かりました!僕も本をつくる人として、「藤原印刷で本をつくったけど、最高の体験だったよ」と胸を張って言えるよう、まずは次のお打ち合わせに向けて、いただいた宿題に取り掛かっていきます。次回も、よろしくお願いします!

小池:
はい! 飯田さんの思いが宿った本をつくれるように、一緒に頑張っていきましょう!

 

協力:
藤原印刷
https://www.fujiwara-i.com/

撮影:
篠原 幸宏
https://www.instagram.com/sinoharayukihiro/

posted by 飯田 光平

株式会社バリューブックス所属。編集者。神奈川県藤沢市生まれ。書店員をしたり、本のある空間をつくったり、本を編集したりしてきました。

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