発売前より話題を呼んだ高橋悠治と坂本龍一による幻の対談本『長電話』の復刊によせたコメントを公開中!
2024-10-01
2020-11-18
食べることは生きること。生きることは食べること。誰しもに共通する普遍的なテーマ”食”。
人類の歴史と比例して食文化は豊かさを増し、調理したり食べたりするだけではなく、多くの人が文章にも残してきました。
今回は”食文化の魅力と豊かさを私たちに伝えてくれる本”をテーマに50タイトルをセレクトしました。
日本におけるシャンソン歌手の草分け、名エッセイストとして活躍した石井好子さん。歌いながらアクリルボードに両手で絵を描くパフォーマンスで注目を集め、今もチャーミングで艶めいたイラストが大人気の水森亜土さん。食いしん坊の2人は世界中を一緒に旅し、美味しい記憶を積み重ねていきました。卵、ご飯、サラダ、ポテトにまつわるレシピを石井さんが綴り、水森さんがイラストを付けた豪華なレシピ本が、30年の時を経て復刊! 描き下ろしイラストもふんだんに追加され、お子さんへの贈り物にもおすすめしたい1冊です。
あるときはスペインの浜辺でパエリャに舌鼓をうち、またあるときはカポーティのベイクドポテトに想いを馳せ、なべ料理に亡き夫を思い出す-食べることの歓びがあふれる素敵な一冊。『巴里の空の下オムレツのにおいは流れる』姉妹編。
戦後まもなく渡ったパリで、下宿先のマダムが作ってくれたバタたっぷりのオムレツ。レビュの仕事仲間と夜食に食べた熱々のグラティネ-一九五〇年代の古きよきフランス暮らしと思い出深い料理の数々を軽やかに歌うように綴った名著が、待望の文庫化。第11回日本エッセイスト・クラブ賞受賞作。
「番茶も出花。お茶に大切なのは、のみごろである。……つまり、美味しいものを食べるためには、すべて、ころあいこそが大事」
下町育ちの著者は、日々の暮らしを心豊かにしたいと願い、質素で昔ながらの生活の知恵を大切にし、一日一日を丁寧に生きた。高齢化が進むなかで、古き良き時代の暮らしぶりを描き、失われつつある風習を現代の人たちに伝える好エッセイ集。
さあ今日も、ささやかなおそうざいを一生懸命こしらえましょう-女優業がどんなに忙しいときも台所に立ちつづけた著者が、日々の食卓の参考にとつけはじめた献立日記。その行間からは一本芯の通った生活ぶりがうかんでくる。工夫と知恵、こだわりにあふれた料理用虎の巻。
ひとりでむっつり食べる味。照れ隠しに大騒ぎでみんなで食べる味。好きな人とふたりの味。慣れ親しんだ味や、だめぇな味。生きることのおかしみやせつなさは、そんな味覚のごった煮の中にある。
高山なおみが本格的な「料理家」になる途中のサナギのようなころの、雨ではないが晴れ間でもない、なにかの中間にいることの落ち着かなさ、不安さえ見え隠れする淡い心持ちを、そのままに綴ったエッセイ集。なにげない日々のなにげない出来事が静かに心を揺らし、切なく痛い。カラー口絵、32レシピ付き。
21品のおいしい記憶をお届けします ひと口食べた瞬間、心の片隅に眠っていた記憶が目を覚ます――そんないとしい食べ物をほのぼのイラストと共に心ゆくまで召し上がれ。
家族への愛情を胸に、主婦としての誇りをもって、四季折々、料理に家事に創意工夫をこらし、自らも楽しみながら暮しを丁寧に紡いでいらした、故・佐藤雅子さん。暮しのありようが問われている今、本書に込められたメッセージやヒントがいっそう輝きを増してきます。
人気料理家・高山なおみが、敬愛する9人の家や仕事場をたずねた。台所や調理道具を借りて料理を作り、食べながら語り合う。食事をともにすると、これまで見たことのなかった彼らの顔が現れ、唇からは物語がこぼれた。食卓でしか聞けない味わい深いストーリー。カラー48ページ、さらに38のレシピ付き。
女はそれぞれ音をもってるけど、いいか、角(かど)だつな。さわやかでおとなしいのが、おまえの音だ。料理人の佐吉は、病床で聞く妻の庖丁の音が微妙に変わったことに気付く……。音に絡み合う、女と男の心の綾を、小気味よく描く表題作。ほかに、「雪もち」「食欲」「祝辞」など、全10編。五感を鋭く研ぎ澄ませた感性が紡ぎ出す、幸田文の世界。
「ひまわり」「それいゆ」「ジュニアそれいゆ」「女の部屋」…
戦後、中原淳一さんが心を注いで創り上げられたその誌面から、お料理やエッセイ、イラストが選ばれ編まれた、文庫ながら豪華な一冊です。
98歳で、天寿をまっとうした著者は、食べるのが好きなうえに、料理を作るのが大好き。どんなに体に良いものでも、旨くなければいけないというのが信条だ。好きなものは和食、作るのも殆ど和食。旨い料理は、作るひとの心がけしだい。これは旨い、と自慢できる、とびきりの推薦料理ばかり満載。あずきがゆ、ぶり大根、冷やししゃぶ等、作り方つきカラー文庫。
「おいしいってどういうこと?」。90年代はじめの東京で、食べることが大好きな著者が毎日のごはんのことについて真剣に考えました。家の料理と外の食事、ひとりのごはんとみんなでごはん。うわさのレストランや老舗の和食、大好きな買物や旅先でのおみやげの話。残念ながら閉店してしまったお店もありますが、これが大橋さんちのおいしいごはん。おいしいイラストレシピも大充実。
家事はまるきり駄目だった茉莉の、ただ一つの例外は料理だった。オムレット、ボルドオ風茸料理、白魚、独活、柱などの清汁…江戸っ子の舌とパリジェンヌの舌を持ち贅沢をこよなく愛した茉莉ならではの得意料理。「百円のイングランド製のチョコレートを一日一個買いに行くのを日課」に、食いしん坊茉莉は夢の食卓を思い描く。垂涎の食エッセイ。
じゃがいものスフレ、マレンゴ風若鶏の起源とは?ユゴー、バルザック、ジョルジュ・サンドなどグルメ文学者の素顔とは?ブリヤ・サヴァラン、カレームが料理に賭けたエスプリの秘密とは?二十世紀初頭、“食通の王”に選ばれ、フランス美食アカデミーを創設した稀代の美食家が、数世紀を経て料理を芸術の権威にまで高めたフランス・ガストロノミー(美食術)の栄光の軌跡を辿り、時空を超えて愛しき“グルマン(食い道楽)”たちに、ある時はオマージュを捧げ、またある時は痛烈な風刺と皮肉を効かせた美食奇談。
古臭い軍隊式の序列がいまなお生きている特殊な世界、「ラムと男色と鞭」の精神が支配する揺るぎない階級社会、神経をずたずたにする混沌…そんなレストランの裏側を、現役のシェフが描く。
数々の名物料理を考案し、フランス料理の基礎を確立した大料理長。女優サラ・ベルナール、英国王エドワード七世などセレヴとの交流など華やかな人生の一方で、捕虜生活中の苦心のメニュー立案、貧困を打破する策を提言するなど、知られざる素顔が明らかに。普仏戦争、ベル・エポック、第一次大戦と激動の世相を反映した逸話は、国際人としての見識に貫かれ「いかなる時代にも料理人はどうあるべきか」というエスプリに溢れている。
辰巳流、保存食の集大成。和洋の仕込みものの叡智を解き明かす。梅干し、アイスバイン、生ハムまで130種。
料理ブームのさきがけであるベストセラーを復刊。『暮しの手帖』編集長、松浦弥太郎氏による、解説付き。
ティファニーの前会長によるテーブルマナーの入門書。イラスト付きでわかりやすく、子どもから大人まで、行儀よく食事をしたいと思っている人におすすめ。どんなときにどのフォークを使えばいいかという細かいことから、とにかく家であろうと外であろうと品よく楽しく食事をいただくコツを伝授してくれる、薄いけれども優れた1冊。
本書には、「スナフキンの荒野の五目スープ」から、「はらぺこムーミンのじゃがいもグラタン」や「遠い岩島の美味つぶつぶオートミール」まで、あらゆるムーミン谷のごちそうを集めています。サラダ、スープ、朝食、デザート、野外でつくる料理、ピクニック用のお弁当、パンやクッキーやケーキ、保存食、温かい肉・魚・野菜料理と、150種近くもあり、飲み物だって忘れないでのせてあります。“ふだん用”から“ちょっと手のこんだ”レシピまで、いろんな料理が盛りこんでありますから、この本があれば、ほんものそっくりのムーミン谷のパーティー実現も夢ではありません。そして本書は、トーベ、ヤンソンさんの、すばらしいムーミン童話から引用した文章と絵を、香辛料のようにピリリときかせてあります。
アドちゃんのレシピなら、お料理作ったことがないマドモアゼルチャンでも、キャッホー、ヤッホーと気楽に、楽しく作れちゃう!
ポテトにまつわるすべてを詰めこんだ“料理本”を、伊丹十三の洒脱な訳で。「インチキ・フレンチ・フライ」「百万長者のベイクド・ポテト」といった料理のほか、ポテト工芸、ポテト・ゲイム、ポテト美容法などを紹介する。
初版は1969年。親子二代、さらには三代にわたって、根強い支持を受け続けるロングセラーです。ちょっと懐かしい、忘れられない味の〈おかず〉を、今晩の夕食に。
【芸術生活/家事】著者はリトルプレスで人気の雑誌「日々」の編集長。昭和の家庭のごはんを、時代背景も添えつつ紹介。70代の著者にしか語れない昭和の料理をレシピごとに展開。時代の匂いも感じられる文章で昭和のごはんを綴った本。
“心地よい毎日のための、食と暮らしの60のアイデア”「たなかれいこ」の名エッセイ『たべるクリニック』『食べると暮らしの健康の基本』の2冊の内容に、大幅書き下ろし・加筆をして再編集した待望の新装版!20年以上に渡り綴ってきた文章から、これからもずっと伝え続けたい、本当に大切な話60編を厳選して掲載しています。
読者を不思議な世界にいざなう、待望のエッセイ集 ひとつの言葉から広がる無限のイメージ……。江國さんの筆にかかると、日々のささいな出来事さえも、キラキラと輝いて見えだします。
「食べられない」から「食べる」に移行するときには、ダイナミックな感動がある(あとがきより)。自他共に認める肉好きのカクタさんに、食革命が起こった。なんと苦手だった野菜、きのこ、青魚、珍味類が食べられる!
次々出会う未知の食材は、買って作って味わう毎日を楽しい発見で彩ります。三度の食事に思いをこめて。読むほどに、次のごはんが待ち遠しくなる絶品食エッセイ。
“私にとって食べることは、生きることだ”永遠に輝き続けるおいしい味の記憶を綴った54の物語。文筆家・甲斐みのりが、これまでに書籍・雑誌・新聞等に寄稿した食にまつわる膨大な随筆から54篇を厳選し、大幅加筆して再構成した待望の随筆集です。誰もの心の奥にある、いつのかの日の食の記憶を思い出し、懐かしい人や風景が鮮明に呼び起こされます。
【文学/随筆】ふつうの家庭料理がいちばんおいしい!日々のごはん、行きつけのお店の味と雰囲気、ごはんを共にする大事な家族や友人とのふれあい……食いしん坊の著者のまるごと食エッセイ。料理レシピと文庫書き下ろしの「おまけの1話」つき。
無人島で釣った魚にニョクマムをかけて味わい、唐辛子を添えた南国のパイナップルに唸る。世界を歩き貪欲に食べて飲み、その舌とペンで精緻にデッサンをして本質をあぶり出す。酒食随筆の名手・開高健の文章は、今なお新しく深く、おいしく、かなしい。二十代後半から四十代に手掛けた食と酒エッセイ傑作選。
「茶漬けの中でも、もっとも美味いもののひとつに、はもの茶漬けがある」。食が細くなる盛夏に電車で通った寿司屋、自分で作る八種類もの懐かしい雑炊、昆布と鰹節での出汁の取り方…。書・絵画・陶芸の大家、北大路魯山人は自ら料亭「星岡茶寮」を主宰するほど、食にこだわる通人だった。魯山人が追究した旨いものとは何か。稀代の美食家の思いを余すところなく伝える珠玉の食エッセイ集。
美味を訪ねて東奔西走、和漢洋の食を通して博識が舌上に転がすは香気充庖の文明批評。序文に夷齋學人・石川淳、巻末に著者がかつての健啖ぶりを回想。
読むだけで美味い! 日本人と米のかかわり、米の料理・食品のうまさ、味わい方を文学者のエピソードや面白薀蓄話と共につづる満腹コメエッセイ。
さまざまな料理のうちにひそむ一般的原理を解き明かした、玉村豊男の会心作。「干物は太陽で焼くロースト料理」「ステーキはサラダである」など、仰天のおもしろ理論を展開して注目を浴びた快著のオリジナル復刻版。
台所に立つことうん十年。頭の中は、寝ても覚めても食うことばかりーー
美味探求の記。
明けても暮れても、気がつけば食べることばかりを考え生きている”食いしん坊”画家は、何をどう好み如何に食べてきたか。いわしの酢じめ、砂肝パクチー、チンジャオ ロースの作り方から、野菜の干し方、炭火の使い方、まずいまぐろのおいしい食べ方まで。文章と画で構 成する、この上なく美味な一冊。
映画の試写を観終えて、銀座の〔資生堂パーラー〕に立ち寄り、はじめて洋食を口にした40年前を憶い出す。外神田界隈を歩いていて、ふと入った〔花ぶさ〕では、店の人の、長年変らぬ人情に感じ入る。時代小説の取材で三条木屋町を散策中、かねてきいていた〔松鮨〕に出くわす。洋食、鮨、蕎麦、どぜう鍋、馬刺から菓子にいたるまで、折々に見つけた店の味を書き留めた食味エッセイ。
春の宵につまむ鯛の刺身、秋には毎日のように食べた秋刀魚、冬の料理に欠かせぬ柚子の芳香…季節折々の食の楽しみと、それらが呼び覚ます思い出を豊かに描いた「味の歳時記」。フランス旅行で偶然出会った、江戸の面影を感じさせる居酒屋“B・O・F”への偏愛をつづる「パリ・レアールの変貌」など。食を愛し、旅を愛した大作家の、絶筆となった小説や座談会も収録した傑作随筆集。
「ときわ食堂」のアジフライ定食、「キッチンめとろ」のカレーライス、「せきざわ食堂」のサンマ焼き定食…。町民のいのちと健康を支えてきた大衆食堂。しっかり御飯を食べて「ああ、しあわせ。元気出すぞ」。ほのぼのイラストとしみじみ紀行文で「大衆食堂の良心」を活写!築地から西荻窪まで55の町を食べ歩く決定版。
大皿のえびの数が気になる、ヨーグルトの小袋砂糖が捨てられない、サンドイッチのパンを開けて具の量を確認してしまう……。「いやしい」「細かい」「貧乏性」。ちょっと恥ずかしい食癖露見!
玉子についてのアンソロジー。37人の作家による「玉子饗宴」。
恋の”きゅん”がつまっています!
別れた恋人と食べるアツアツの葱やき、結婚する気のない男との一泊旅行で食べた駅弁、女友達の恋の悩みを聞きながら食べる焼肉、浮気夫のために作るビフテキ……男女の仲に欠かせない「おいしい料理」と「恋」は表裏一体。すれ違いつつも寄り添おうとする男女の、せつなくて可愛くて、ちょっとビターな9つの恋の物語。田辺さんは恋愛小説の名手でもあることをしみじみと感じさせられる一冊です。
鷗外、荷風、百閒、夢野久作、岡本かの子に、吉田健一、福田恆存、澁澤龍彦、筒井康隆、水木しげる……食にまつわる不安と喜び、恐怖と快楽を余すところなく描いた傑作の数々を収め、隠れた食のバイブルとして好事家たちの愛蔵書となった伝説のアンソロジーが、新装版で登場。新装版に際して、幻の名品を新たに収録。
人には食にまつわる温かい記憶がある。12人の著名人の「おいしい記憶」をまとめたエッセイ集。読めば誰かと食事をしたくなる1冊
ひとりで、ふたりで、友だちと、仕事仲間と、家族と…。鍋にまつわるあれこれ、37篇。
内田百閒、池波正太郎、阿川佐和子……。忘れられない味からとっておきの名店まで、作家のカレー愛に満ちた名エッセイ、ボリュームたっぷり44編!
アメリカ発酵カルチャーのリーダーでありジェームズ・ビアード賞(料理界のアカデミー賞)受賞者でもあるサンダー・エリックス・キャッツが、ポートランドのZINE専門出版社「マイクロコズム・パブリッシング」からリリースした歴史的ZINEの日本語版、ついに登場。名著『発酵の技法』『天然発酵の世界』の原点!
おいしすぎる保育園。米や野菜に日本一うるさい保育園がつくった、大人も子どももおかわり必至の新・日常レシピ。
パン屋を続けているのは「矛盾がないから」――今の働き方に悩む人、食を仕事にしたい人必読!
東京・富ヶ谷と長野・上田に店を構える自然酵母パンの草分け「ルヴァン」の哲学。日本における国産小麦と自然酵母パンの草分け「ルヴァン」。オーナーの甲田幹夫さんは、パン屋を続けているのは「矛盾がないから」と言う。安全な素材を使い、日常に欠かせない「食」をつくり、人に喜んでもらえ、生計を立てる。パンづくりを通して見えてくる、食べること、働くこと、人と自然との付き合い方とは?
posted by バリューブックス 編集部
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