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2024-12-16
2017-02-09
こんにちは!
バリューブックス新人アルバイトの大野です。
そして、上田には大学時代に3年、移住して11年住んでいるのに、最近まで上田がおしゃれで楽しい街だとはつゆほども知らなかった大野です。笑
バリューブックスで働くようになってから、上田のまちの動きにかなり敏感になってきました。
中でも、ぼくなりに「(波が)きてるな〜」と感じるのは「海野町商店街」。
10年前とは比べものにならないくらいおしゃれになってしまっていて、もう大変なんです。
そしてその中でも、今年(2016年)の11月にオープンした「犀の角」というお店が異彩を放つ存在として注目を浴びている!という情報をキャッチしました。
どんな場所なのか?どんな方が運営しているのか?もう興味津々。
モーニング(朝食)をやっているとのことなので、お話を聞くためにモーニングを食べに行ってみました。
さっきも書いた通り、「犀の角」は海野町商店街にあります。
「海野町商店街?どこにあるのかわからないんだけど。」
って方もいらっしゃいますよね。
では、上田駅から道案内をさせていただきます。
まずは駅前の大通りを登っていきましょう。
右側の道を歩いて行くと、上田城を守ってくれた方々のお話が書いてある看板が現れます。この人たちがいなければ、大河ドラマ真田丸は実現しなかったかもしれない…と思うと感慨深いものがあります。
「中央1丁目」の信号を右に曲がりましょう。
まっすぐ行って、「鷹匠町」の信号を左へ。
あ、ちょっと寄り道させてもらってもいいですか?
ひとつめに現れる右への曲がり道を、右へ。
すると、見えてくるのが…
バリューブックスが運営している実店舗「NABO(ネイボ)」です。
失礼しました。
来た道を戻り、鷹匠町の交差点からまっすぐ進みましょう。
「横町」の信号を左に曲がると、
そこが海野町商店街。
少し歩くと右側に、「犀の角」はありました。
それでは中に入ってみようと思います。
入った瞬間から外とは「別世界」でした。
静かで厳かで、でも人の熱気や息づかいのようなものを感じます。
犀の角は、演劇・音楽・アートなど様々な表現活動や地域住民・アーティストの交流の場として運営されている一般向けの文化施設。
劇団が演劇をしたり、ゴスペルのコンサートがあったり、高校の演劇班が演劇作品の発表の場として使ったり。芸術だけではなく、その他にもイベントやワークショップをする地域の交流の場としても活用することができる場所のようです。
犀の角はゲストハウスも備えています。
ドミトリーが合計2部屋。
内、ひとつは女性専用ドミトリーがあります。
個室は合計3部屋。
女性専用の2人部屋がひとつあり、ひとり部屋が2つありました。
近代的なコンクリート造りの建物に、木のぬくもりが融合していて、カッコ良く優しい。
居心地の良い宿泊施設でした。今度泊まってみよう。
取り壊す古民家の古材を再利用して、部屋を一部屋追加したのだそうです。
宿泊者が交流するスペースも。
自炊もできます。
いやぁ…こんな場所が上田の、しかも商店街のど真ん中にできたっていうのはなんか誇らしいですねぇ…友人に自慢しよう。
劇場&ゲストハウス「犀の角」の店主である荒井洋文さんに、モーニングを食べながらお話を聞かせていただきました。
大野:
はじめまして!今日はありがとうございます!
荒井さん:
こちらこそありがとうございます。
大野:
ベタですみませんが、犀の角をはじめるきっかけはなんだったのですか?
荒井さん:
だいぶ前の話ですが、この店の並びの4店舗で商店街を活性化するワークショップをしたんですね。それに私も参加していて。
で、そのときは話がうまくまとまらなかったのですが、その後この建物のオーナーが「一緒に何かやらないか?」と話を持ちかけてきてくれて。
最初はパーティースペースとかミニ商店街というようなアイデアが出ていたのですが、この場所の広いスペース、高い天井を活かしたいと思ったこと、私が静岡の公共劇場で働いていた経験もあったのと、あとは街の中に自分の「居場所」みたいなものがあったらいいなと前々から思っていたことが重なって、劇場をつくりたい!と思ったんです。
大野:
ゲストハウスはなぜやろうと思ったのですか?
荒井さん:
上田の街にもっと刺激があったら、より活性化するんじゃないかと思ったんです。旅人やアーティストを呼び込んで、商店街のど真ん中で泊まってもらう。大きな荷物を背負った人がここら辺を歩いているって、周りの人にはちょっとした非日常ですし、刺激があっていいんじゃないかなと。
大野:
これから「犀の角」をどんな場所にしていきたいですか?
荒井さん:
まだまだこれからですが、来た人が自分と違う価値観を知ったり、自分の知らない世界と出会う可能性のある場所にしたいと思っています。
人や作品に出会うことで、「なんだここは?」とか、「ここの店主はどうやって生きているんだ?」みたいな、違和感を感じる場所。
大野:
まさしく芸術ですね!岡本太郎さんも、芸術は「ここちよくあってはならない」とおっしゃってましたよね。
荒井さん:
劇場は「旅」に似ていると思います。それが商店街の中にあれば、生活の中で文化とか芸術に気づくことができるかもしれません。
大野:
ところで、あの窓とってもいいですね!
荒井さん:
そうなんですよ。なんか映画を観ているみたいじゃないですか?
大野:
そうそう!モーニングを食べながら外を見ていて、こっちと向こうは全くの別世界で。行き交う人の生活がドラマになるというかなんというか。
荒井さん:
本当は、その壁一面全部窓にしようという話もあったんです。
開かれた空間にしようということで。でも、外と内をへだてる「フィルター」のようなものがあって、開いている部分と閉じている部分のバランスが必要だなと思って、デザイナーと散々議論した結果、このサイズに落ち着きました。
大野:
へぇ…そんな経緯があったんですね。
荒井さん:
開かれた劇場ではありたいけれど、外の世界との関係を考えることも大切だと思っています。
ただ、この窓が映画のスクリーンのようになって、商店街をこんなに面白く映してくれるっていうのは想定外でしたけど。笑
大野:
そうなんですね。
荒井さん:
最初にやった走れメロスの演劇では、作品の一部として海野町商店街を使ったんです。劇の途中でドアから外に出ていって、この窓から観ていて。
役者は演技なんだけど実際にあそこのお店に入ろうとしたりして。
大野:
へぇー!面白い演出ですね。
荒井さん:
商店街を通る人は「なんだなんだ!」って感じで振り返ったりして。日常の中で非現実が行なわれていることに気づくというか。
大野:
荒井さん、貴重なお時間をいただきありがとうございました!
ご夫婦で経営されているそうです。
感覚的ですが、「自分の意思でここにいるんだ」という力強さを感じるお二人でした。
犀の角は、商店街のど真ん中にある「開かれた劇場」であり、生活の中にある文化とか芸術に気づける場所かもしれません。
刺激や違和感を通じて、大事なことを上田のまちに問いかける存在であり、
一歩足を踏み入れると、「知らない自分」と出会える場所です。
演劇の練習や、イベントの開催にも活用できるようです。
詳細は犀の角に相談してみてくださいね。
以上、上田市海野町商店街のど真ん中にある、劇場&ゲストハウス「犀の角」からレポートさせていただきました。
それではまたー!
posted by バリューブックス 編集部
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