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2024-10-01
2018-06-23
こんにちは。ライターのふじたです。
先日とある企画で、家族の所有する本棚を整理しました。
<参考記事>自宅が本屋さんに!プロが教える本棚整理のテクニック
その際に、大きな課題となったのが「本の並べ方」です。
図書館のように実用的な本の並べ方か、本屋さんのようにおしゃれな並べ方にするか…。
家族と論争の果てにたどり着いたのは、図書館と本屋さんのいいとこ取りです。
今回は、実用的でおしゃれな本の並べ方についてご紹介します。
写真は、本棚のある風景を撮影したものです。
よく見ると、本の並べ方に共通点があることに気がつきませんか?
なんとなくですが、本の並べ方が左から右に流れているように感じませんか?あなたのご自宅の本棚はいかがでしょう。
このように、無意識に左から右に本を並べている方は多いようです。
この本の並べ方は、いったい何が基準になっているのでしょう?
図書館や本屋の本の並べ方を調べてみたのですが、両者には大きな違いがあるようです。ここではそれぞれの本の並べ方の違いについてご紹介します。
図書館で本を探すときに、探しづらいと感じることはありませんか?
私は、いつも図書館で迷子になってしまいます。
図書館司書の方にお聞きしたところ、図書館の本の並べ方は「日本十進分類法」という分類法が基準になっているそうです。
本の背表紙に付いているラベルを思い出してみてください。
「913.6ウ」
このようなラベルに見覚えがありませんか?
日本十進分類法では、全ての本を0類から9類までに分類し、000〜999までの数字が割当てられています。そして、図書館では数字の小さい順に左から右に配架されているようです。
例えば、小説などの文学は「9」に分類され、日本小説ですと「913.6」と表記します。
この分類番号を覚えておくと、自分が探している本が見つかりやすくなったり、同じジャンルの本も同時に探せたりといったメリットがあるようです。
対して、本屋さんの本の並べ方はどうでしょう。
図書館の本の並べ方との大きな違いは、本の見せ方ではないでしょうか。本屋さんは、お客様の関心を引くように本の並べ方が工夫がされています。
話題の新刊が店頭に積まれていたり、表紙が見えるように並べられていたり、直感的に、欲しい本が探しやすいレイアウトをしています。
図書館と本屋の本の並べ方について調べていくうちに、ある共通点にたどり着きました。
冒頭でお伝えした「左から右」の法則です。
この本の並べ方は、無意識に行われているものではなく、人間の視覚効果を狙っているそうです。
なんでも、人間の目は左側に注意を向けるようになっていて、左から右、上から下へとZを描くように視線が流れていくと言われています。
人の視覚を自然に誘導するには、左から右に本を並べていく方が合理的なのだとわかりました!
本の並べ方の基準がわかったところで、実際にどのような順番で本を並べていくとよいのでしょうか?
図書館のように分類されていて、本屋さんのように直感的に本を探すことのできる、実用的な本の並べ方を実践してみたいと思います。
図書館も本屋も、まずはジャンル分けをしてから本を並べていくという点では共通しています。実は、このジャンル分けこそが、本棚の検索性を高める重要ポイントらしいのです。
ということで、大まかなジャンル分けで本棚をゾーニングしていきましょう。
今回、本をジャンル分けする時に意識したことは、仕事とプライベートの境界線を作ることです。
ビジネス系と趣味系で大まかなジャンル分けをすることで、気持ちの切り替えがしやすくなるのではと感じます。
本の並べ方で次に意識することは、「本の高さや大きさ」です。
本の高さを揃えて並べることは、見た目の美しさだけでなく、限られたスペースを最大限に活用することができるそうです。
私は、左から右の法則にならい、高さにグラデーションをもたせるように本を並べてみました。
文庫や新書など出版社によって装丁が同じ場合や、ジャンルの種類が少ない方は、名前順に本を並べる方法もあるそうです。
作者の名前や出版社別に分類し、50音順に本を並べていくと上手に整頓できるようですよ。
実用的な本の並べ方がなんとなく完成したのですが、ここで所有者である家族から指摘が!
「本の並べ方がおしゃれじゃない!」
「見た目がつまらない!」
「テンションが上がらない!」
とまあ、整理してあげたにもかかわらず、散々な言われようです。
確かに、こんなクレームを受けるのも無理がありません。本棚整理の記事でもお伝えしましたが、本があることで「楽しい」と思える空間こそが理想です。
ここからは、本屋さんの本の並べ方テクニックを駆使して、おしゃれな空間に変身させてみたいと思います。
本屋さんの本の並べ方でよく目にする「平積み」。我が家では、分厚くて比較的出番の少ない本をあえて平積みしました。
こちらの平積みテクニックは、本のブックエンドとしても活用できるだけでなく、本の横なだれを防ぐ効果もあります。
本棚にリズムが生まれて、見た目にも楽しい本棚になります。
おしゃれな本屋さんで見る本の並べ方テクニック「面出し」。
本屋さんでは、面陳列と呼ばれており、おすすめの本の表紙をあえて見せるように陳列します。
この面出しテクニックは、本屋さんのようなおしゃれな空間の演出効果が期待できます!
入手したばかりの新鮮な本、インテリアになりそうなおしゃれな表紙の本、そばにあるだけでテンションが上がる本など、書店オーナーになった気分で選書してみてください。
おしゃれな本の並べ方にこだわるなら、高さを揃えるだけでなく、リズムを生むような並べ方を意識するとよいそうです。
例えば、装丁の色でグラーデションを作ってもよさそうですね!
おしゃれなブックカバーで統一するのもオススメです。
おしゃれなブックエンドも外せません。
置くだけでディスプレイになりそうなブックエンドを購入するのもよいですが、自分でDIYするのも楽しいですよ!
例えば、廃材の木を使ったり、ブロックを好きな色にペイントしてみたり、アイデア次第でおしゃれなブックエンドが作れると思います。
わが家は、重みのある観葉植物をブックエンド代わりに置いてみました。
ここまで本の並べ方をご紹介してきましたが、全ての本が本棚に納まらないという方もいるのではないでしょうか。
本棚以外にも便利な本の管理法があるのでご紹介します。
本棚に並べきれなかった本を押し入れに収納している方もいると思います。限られたスペースを有効活用するには、スタッキングできる収納ケースが便利です。クリアケースなら積み重ねた状態でも中身が一目瞭然なので、本の管理がしやすそうですね!
本の背表紙を撮影するだけで、所有している本のライブラリを作れるサービスをご存知でしょうか?
バリューブックスのサイト内にある「本棚スキャン」(※スマートフォンのみ対応)を利用すれば、本を並べて撮るだけで、まとめて本のライブラリを作ることができます。
一度スキャンしておけば、常に買取額も確認できるので、記録として残しながらも自分のタイミングで手放すこともできます。売ろうか迷っている本があれば、押し入れに収納する前にスキャンするのもおすすめです!
バリューブックスでは、あなたの大切な本を次の読み手へ、日々ていねいに繋いでおります。
本当の暮らしを整えるために、本を「手放す」という選択肢も考えてみてはいかがでしょうか。
大切な本を手放す、その際はバリューブックスの宅配買取サービスをぜひご利用ください!
<参考>本を箱に詰めるだけ!バリューブックスの買取の流れをかんたん解説
今回は、本の並べ方についてご紹介しました。
おしゃれで実用的な本の並べ方を追求した結果、図書館のように分類されていて、本屋さんのように直感的に楽しい本の並べ方が理想的だとわかりました。
加えて、左から右に並べる法則を理解しておけば、心理的にも気持ちが良い空間が生まれるかもしれません。
ぜひこの記事を参考に、おしゃれで実用的な本の並べ方にトライしてみてください。
posted by バリューブックス 編集部
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