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2016-10-18

【古本事業の要】バリューブックスのミッションを規模で支える「上田原倉庫」ってどんなところ?

こんにちは!バリューブックスでアルバイトをさせてもらっている、新人の大野です。

 

2016年7月からバリューブックスで倉庫のアルバイトを始めたのですが、ひょんなことから「アルバイトをしながらバリューブックスブログを書いてもいいよ」というお許しを頂きました。

<参考記事>「バリューブックスアルバイト日乗」はじめました。

 

初回は、バリューブックスにある3つの倉庫のうちの1つ、「上田原倉庫」をご紹介させていただきます。

 

ぼくは、この場所からアルバイトを始めました。

理由は、なんといってもぼくの家から近いから笑。

ぼくのホーム倉庫です。

 

 

どこにあるの?

ちょっと話が逸れますが、まず聞いてください。

 

上田駅から別所温泉まで行ける、「別所線」という電車があるのはご存知でしょうか?

別所線 上田駅

 

単線で、ところどころの駅で列車すれ違いのために停車する、2両の列車で運行している、別所温泉へ行くためのローカル列車。

別所線 電車

 

 

別所線を走る車両はかつて東京の東急鉄道で活躍していたのだそうです。

その古い車両の、内装をよりレトロな感じに改良したものが、現在上田市内を走っております。

 

はじめて乗るのに、安心や落ち着きを感じる不思議な電車なんです。

別所線 電車内

 

ちなみに別所線は、上田市を舞台にしたアニメ映画「サマーウォーズ」にも登場しました。

別所線 サマーウォーズ

 

以下のサイトに詳しく書かれています。

秋のまるまど祭り「サマーウォーズ号」レポート1

 

見所は、何と言っても上田駅を出た直後の赤い鉄橋を渡るシーン。

別所線 赤い鉄橋と千曲川

 

一番前で見ていると童心に帰りワクワクしますよ。

別所線 赤い鉄橋
別所線 赤い鉄橋3
別所線 赤い鉄橋2
別所線からの千曲川

あっ!脱線しすぎました…すみません。

つい紹介が楽しくなってしまいました。笑

 

話を戻しますね。

その別所線に乗り「上田原駅」というところで下車すると、

別所線 上田原駅手前
別所線 上田原駅
別所線 上田原駅 踏切

 

目の前にバリューブックス上田原倉庫があるんです!

別所線 上田原駅目の前にあるバリューブックス上田原そうこ

 

 

上田原倉庫の特徴

上田原倉庫はどんな倉庫なのか?簡単にご紹介していきます。

 

大きさは?

床面積は約3000平方メートル。

6畳の部屋(京間)がなんと267個分はいる広さです!

上田原倉庫は、バリューブックスが持っている3つの倉庫の中でも最大面積を誇る倉庫なんです。

dsc_0336

 

 

どんな仕事をしているの?

ざっくり説明していきます。

まず、全国から送っていただいた古本やCD・DVD・ゲームなどを査定し、買取をします。

バリューブックス 古本買取査定

 

それをアマゾンさんなどに出品し、保管。

バリューブックス上田原倉庫 在庫棚

 

注文を頂いたら全国に発送する。

バリューブックス 本 梱包
バリューブックス上田原倉庫 発送

 

という仕事の流れになっています。

 

 

働く人の数はどれくらい?

上田原倉庫にはぼくと同じアルバイト仲間が約80人(2016年8月現在)います。

若い人が多く、フレッシュでパワフルな感じがありますね。

 

 

日々の古本買取冊数と販売冊数は?

上田原倉庫には、毎日約11,000冊の古本が買取査定本として送られてきます。また、毎日5500冊の注文をいただき、全国各地へ送り出しています。

 

 

古本の在庫はどれくらいある?

調べたら、上田原倉庫だけでなんと約70万冊もの古本を在庫しています。

3倉庫の古本総数は推定で約180万冊。なんとなんと……

 

ちなみに、ぼくが上田原倉庫に入って最初に思ったことは、「ここに日本中の古本が集まっているんじゃないか……」でした。

バリューブックス上田原倉庫 古本在庫

 

日本にある古本の数(推定)

と、ここで「ところで日本にはどれくらいの数の古本があるんだろう?」と疑問になったので調べてみました。

以下のグラフは、1981年から2015年までの日本における書籍の総販売数。

1981年から2015年書籍総販売冊数グラフ
※出典:2016年版 出版指標 年報
1981年から2015年までの数値データを累計する表を作成し、グラフ化。
(グラフ作成したスプレッドシートはこちら:https://goo.gl/qWmo2M)

 

累計で281億冊以上。

1981年以前にも大量の本が出版されているわけなので、実際にどれくらいの古本が日本に存在しているのかは計り知れませんし、逆に販売部数分が全て古本として存在しているとも限りません。

 

とりあえず仮にこの累計販売冊数「281億冊」を分母としてみると、

バリューブックスにある古本在庫180万冊は、日本に存在する古本のたった0.007%ということになります。

 

上田原倉庫の約70万冊の古本在庫だけでも圧倒されるのに。

「日本中の本が集まったら一体どうなるんだろうか……」と、そのリアル感のない規模の大きさに呆然としてしまいました。

 

 

まとめ

バリューブックス上田原倉庫の最大の特徴は、その「規模」です。

バリューブックスには秋和と岡と合わせて3倉庫ありますが、面積も買取冊数も販売冊数も上田原倉庫がダントツ。

その「規模」でお客様のニーズに応え、バリューブックスのミッションである「日本および世界中の人々が本を自由に読み、学び、楽しむことができる環境を整える」を支える存在なのだということが、上田原倉庫でアルバイトを始めてみてわかってきました。
<参考記事>そうなんだ、ぼくらは「本屋のパタゴニア」になりたかったんだ 内沼晋太郎とバリューブックスが見た本の未来 | WIRED

 

 

倉庫見学もやっています

別所線上田原駅を降りたら、すぐ目の前です。

倉庫見学も定期的にやっていますので、ぜひ一度遊びに来てくださいね。

前回の倉庫見学ツアーフェイスブックイベントページ

 

興味のある方は、バリューブックスが上田市内で運営している実店舗「Books&Café NABO(ネイボ)」にお問い合わせください。お待ちしております!

Books&Café NABO(ネイボ)フェイスブックページ

 

 

以上、バリューブックス上田原倉庫からお届けしました。

それではまた!

posted by バリューブックス 編集部

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