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本に触れる。
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ウェブマガジン。

2024-04-11

本屋で働くわたしたち vol.1 【 バリューブックスのスタッフ紹介】

 

現在バリューブックスでは、高校生から60代までの約300人のスタッフが働いています。フルタイムスタッフだけでなく、子育てをしながらやWワークなど働きかたもさまざま。

多くのスタッフは、全国から届いた本の査定や、オンライン注文商品の発送などを行うロジスティックス部に所属していますが、ほかにも、システム部や、総務経理部、マーケティング部、カスタマースタッフ、寄付事業や実店舗運営など、あらゆるシーンで会社をささえる人がいます。

「本屋」としていくつもの顔をもっているバリューブックスですが、一体どんな人たちが働いているのか。その仕事内容や、スタッフの人となりが伝わるお気に入りの本をご紹介します。

本屋の裏側をのぞくような気持ちでお楽しみください。

 

 

第1回は、本で寄付する「チャリボン」の運営をはじめとする、寄付事業で活躍する西山卓郎さん。

担当部署以外でも、フットワーク軽く、現場のサポートにも入り、困っている時に声をかけるといつも一緒に考え、アドバイスをくれる、頼れる仲間です。

 

 

──お名前と自己紹介をお願いします。

 

西山卓郎です。

長野県上田市出身。入社8年目です。

小売→営業→現職。 他にも県立長野図書館協議委員、 若年者支援を行なっているNPO法人場づくりネット理事、公益社団法人チャンス・フォー・チルドレンにも2023年7月から関わり、 本をきっかけに何ができるのか試行錯誤しながら日々楽しく働いています。

 音楽大好き&ベースも弾きます 。寅年B型左利き 。准認定ファンドレイザー

 

──バリューブックスに入社した経緯を教えてください

 

知り合いが働いていて、前職やめたタイミングで「何か仕事ないですか?」と聞いたら「何かはあると思うよ」という会話から応募面接して採用いただきました。

最初は何をしている会社かも分からず(笑)でしたが、さまざま経験させていただきながら、今は寄付にまつわる業務を中心に働いています。

 

 

──バリューブックスではどんな仕事をしていますか?

 

寄付事業部に所属、本で寄付する「チャリボン」を担当しています。

先日、バリューブックスはそのチャリボンの功績が認められ日本ファンドレイジング大賞特別賞」を受賞。寄付に関する先駆的な取り組みを行ったNPOや企業を称える賞で、チャリボンの取り組みが評価されバリューブックスが特別賞をいただきました。

2010年のチャリボン立ち上げ以来、寄付は累計7億円を超えています。

NPOやファンドレイジングの関連書籍をまとめたライブラリーはこちら

 

チャリボンとは?

バリューブックスは「本を読み、学び、楽しむ」人たちが増えていくこと。そんな理想の実現に向けて、少しでも手助けとなるようなことをしたい。そこで生まれたのが、新しい寄付の仕組み「charibon(チャリボン)」です。

寄付者より読み終わった書籍、DVDなどを集めて換金し、さまざまな分野で社会的な課題解決をめざす団体(NPO・学校・自治体)に寄付します。

 

──バリューブックスで働くおもしろさややりがいは、どんなところに感じますか?

 

本当に多様な人が働いている会社なので、多様な目線を仕事の中で感じられるところは個人的に毎日学びがあります。

また、本って色々な場所、人に出会える媒介になるなと強く感じており、本を軸に新しい出会いを多くいただいていることも、やりがいと共に楽しさを感じています。

 

──普段、どんなジャンルの本をよく読みますか?

 

絵本、ビジネス、IT、自然科学、教育・学習参考書、アート・デザイン、趣味・実用、コミックなどさまざま読んでいる気がしています。

 

──本を読むシチュエーションを教えてください。

 

一瞬、すきま時間ができた時がタイミング的には多いです。また、人にお薦めされた時は一回読んでみることにしています。

──最後に、お気に入りの本を3冊教えてください。

 

 

①最近読んだ本

『「能力」の生きづらさをほぐす』

勅使川原真衣 著、磯野真穂 解説 / どく社 /2022年12月21日 発行

 

上田市のNPO法人リベルテの方がSNSで紹介していたことがきっかけで読んだら、夢中になりました。能力って本当に絶対的なもので個人に宿るものなの?とずっと心のどこかで考えていたところにピッタリとハマりました。

 

②気になる積読本

仏教の思想 3 空の論理<中観>』 

塚本 善隆梶山 雄一上山 春平 著 / 角川書店 /1969年1月1日 発行

社内の先輩に紹介してもらった本ですが、2ページも読むと眠くなり全く進まず(笑) 

本を紹介してくれた先輩に出てきた疑問をぶつけることを恒例にしているのですが、非常に楽しい読み方だと思って地道に読もうと思っています。

 

③手放せない本

『コンヴィヴィアリティのための道具』

イヴァン イリイチ 著、Illich Ivan 原著、渡辺京二・ 渡辺梨佐  翻訳 / 筑摩書房 /2015年10月7日 発行 

何年かに一度読み返してます。「自立共生とは、人間的な相互依存のうちに実現された個的自由であり、またそのようなものとして固有の倫理的価値をなすものであると考える。」

という言葉のことをよく考えています。

 

posted by バリューブックス 編集部

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