新サービスに込めた、私たちの思い

2018年7月6日、バリューブックスの創立11周年を迎えるこの日に、私たちは大きくサービスを変更することに決めました。

なぜ、そうしたのか。
どこが変わったのか。

なるべく簡潔に、TOPページでお話ししています。

そこでは語りきれない、この新サービスに込めた思いをここに書いています。

新サービスは、少しわかりにくく、ちょっと面倒です。
余すことなく思いを伝えたい、と書き連ねた言葉はとても長くなり、これもまた読むのが面倒な文章になってしまいました。

それでも、私たちの本当の気持ちとこれからの挑戦について、書きました。

少しずつ、スクロールしながら読んでいただけると嬉しいです。

たくさんの本が届くようになりました

「日本および世界中の人々が自由に本を読み・学び・そして楽しむ環境を整える」

私たちバリューブックスは、このミッションを掲げながら、人々が読み終わった本を集め、またそれを、次の読み手に引き渡していくことを続けてきました。

無我夢中で走り続け、気がつけば、10年以上の月日が経っていました。

おかげさまで、日々たくさんのお客様から、たくさんの本が届くようになりました。1日あたりダンボール約700箱、冊数にすると約2万冊になります。

活用できずに、古紙回収へと回る本も増えていきました

毎日届く、2万冊の本。しかし、実はその半分、約1万冊の本を、私たちは次の読み手に渡すことができていません。

オンラインでの販売が難しくても、差し出される場所が変われば、読み継がれる本はある。

そんな思いから、私たちが運営する本屋「NABO」での販売や、病院や児童施設、といった各施設に無償で本を寄贈する「ブックギフト」での活用を行ってきました。

そもそも、捨てざるを得ない本の数を減らせればと、出版社の協力を得ながら「バリューブックス・エコシステム」というサービスもスタートさせました。

しかし、それでも、この現状を大きく変えることができていません。

日本の古紙回収システムを、否定したいわけではありません。

日本の古紙の利用率・回収率は、世界でも高い水準と言われています。古紙回収に回った本は、また、紙となって生まれ変わります。

むしろ、私たちが販売できない本を全国のお客様から集め、古紙回収へ出している。

これが、一番の問題だと感じています。

この状況は、お客様、配送会社、倉庫で本を扱うスタッフ達など、関係する人々によい結果を提供できない、と感じています。

みんなに、負担がかかる

買い取ることのできない本を、集める。
それは、私たちだけでなく、関係する人々の負担になっています。

本をお送りいただく、お客様。
時間と手間をかけて本をダンボールに詰め、発送する。そうして届いた本を、買い取ることができていません。

全国から上田まで本を届けてくれる、配送会社。
ただでさえ、たくさんの本を毎日さばいてくれる彼ら。必要以上の物の移動は、彼らの負担を増しています。

倉庫で働いてくれる、私たちのスタッフ。
ぎっしりと詰まった段ボールを運び、丁寧に時間をかけて査定した本を古紙回収へ回す。その労力は、小さいものではありません。

届いた本を、活かしきることができない。
それは、私たちの力不足でもあります。

人と本を結びつける努力を、諦めずに続けていく。
それと同時に、お客様の力を借りれば、この現状をもっと改善できるはずだ、と思うようになりました。

お客様の力を借りながら、でも、お客様にとってもよりよいサービスを提供する。

そのために、今回のサービスをつくりました。

大きな特徴は、3つです。

買い取れるかどうか、を事前に調べる

これまでは、どんな本であれば買い取れるのか、どれくらいの価格になるのか、お客様が事前に調べることはできませんでした。

送ってみないと、分からない。
それでは、買い取れない本がたくさん混じってきてしまうのも、当然です。

なので、買い取れるかどうか、事前に目安を調べられる「おためし査定」を用意しました。

おためし査定

本のタイトルやISBNコードなどで、いくらぐらいで買い取れるのか、目安を調べることができます。

本の状態で買取価格は変わってきますが、おためし査定では一般的に”良い”と言われるコンディション、「キズや使用感はあるが概ね良好」を想定しています。

実際に、お客様から届く本の状態と近しくするため、このような基準にしています。

本の査定額は、タイミングによっても変わりますし、バリューブックスの得意・不得意もあります。ですので、おためし査定で表示される金額は、その本の価値を絶対的に決めるものではありません。

時には、私たちが買い取れなかった本が、ほかの本屋さんでなら活かせることもあるはずです。

それによって、本が本の形のまま活かされるのは、私たちにとっても喜ばしいことです。

おためし査定の使用は必須ではありませんが、ぜひ、使ってみていただけると嬉しいです。

“送料”と”査定額”を、切り分ける

いくらでその本を買い取れるのか。

本の査定額は、コンディションやその時の市場価値に左右されます。

もっと言えば、人件費や広告費といった、私たちが事業を行う上でかかっているコストも、査定額に影響していきます。

そのうちの、大きなひとつが、送料です。

これまでの「VALUE BOOKS」は、お客様が負担なく商品を送れる、”送料無料”のサービスを行っていました。

ただ、当然ながら、実際は物の移動には多くの人手や時間がかかります。

そのコストは、まわりまわって、査定額にも影響します。

よりよい価格でお客様の本を買い取るには、送料と査定額を切り分けるのがよいのではないか。

そこで、新サービスでは、1箱あたり500円の送料を査定額より引かせていただくことを決めました。

これまでに比べ、買取に出す本を選別したり、溜まってから送る、という手間がお客様にかかることが想像できます。

だけれども、その分の利益をお客様に還元できれば、よりよいサービスになるはず。

そう考えて、送料の有料化と合わせて、私たちの査定基準を変更することにしました。

もっと高く、本を買い取る

「VALUE BOOKS」は、査定額を引き上げます。

これまでの査定基準と比べると、約1.5倍のお値段で買い取ることになります。

また、買い取った本はすべて、個別に明細をお出しします。

1箱あたり500円の送料をいただき、より高い金額で買い取る。

この変更によって、これまでより得をする方もいれば、損をする方もいます。

過去のデータを分析したところ、今回の条件であればちょうど半数ずつに分かれることがわかりました。

その分岐点の目安は、「1箱あたり、1,500円以上の買取額になるか」です。

もし、それよりも安くなってしまいそうな時、姉妹サイトの「Vaboo」のご利用をおすすめいたします。

Vaboo

「Vaboo」は、査定基準は従来の「VALUE BOOKS」と同じで、送料はかからずに商品をお送りいただけます。

古紙回収に回る本を減らしたい、本の買取額を上げたい。

そんな思いから、「VALUE BOOKS」は少し面倒だけどよりよい価格で買い取るサービスになりました。

でも、「たくさん溜まってしまった本を、かんたんに手放したい」という人も、たくさんいるはずです。

その声にも、きちんと応えたい。

なので、違う特徴を持ちつつ、「VALUE BOOKS」と「Vaboo」の2つのサービスを同時にご提供することが現状のベストではないか。

私たちは、そう考えました。

これからも、変わり続けます

今回、私たちは大きくサービスをリニューアルしました。

このアプローチが、お客様に受け入れてもらえるのか。

正直に申し上げれば、たくさんの不安を抱えています。

リニューアルの準備を進めながら、「ほんとうに、これが正しいのだろうか」という思いが頭をよぎることは、何度もありました。

今でも、これが正しいのかは、わかりません。
それでも、これまでよりベターなものを提供できるはず、と信じています。

そして、日本および世界中の人々が自由に本を読み・学び・そして楽しむ環境を整えるため、これからもバリューブックスは挑戦し、変わり続けます。

壁にぶつかりながら、進路を軌道修正させながらの一歩一歩は、きっとスマートではないかも知れませんが、楽しみに見守っていただけると嬉しいです。

こんなにも長い、私たちのメッセージを読んでいただき、ほんとうにありがとうございます。

新しくなった「VALUE BOOKS」を、ぜひ、使ってみてください。

VALUE BOOKS

本屋が変われば、世界が変わる。

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